労働部の公務員が職場いじめを受けたとされる事件で自ら命を絶ち、各界から分署長の謝宜容に批判が集中する中、頼清徳総統と卓榮泰行政院長が先日相次いで謝罪したが、世論の怒りは収まらなかった。これについて、メディア関係者の黄揚明はフェイスブックで批判した。
黄揚明は、謝宜容の職場いじめ事件が怒りを引き起こし、異例にも卓榮泰行政院長が直接謝罪し、頼清徳総統も謝罪文を投稿したと述べた。しかし、結局のところ、謝宜容の問題は一朝一夕に生じたものではない。何佩珊労働部長の涙は、悲劇や不適切な対応だけでなく、就任後に前政権の負の遺産を処理できなかったことへの涙でもあったかもしれないと指摘した。
職場いじめが浮き彫りにした構造的問題
黄揚明は、頼清徳就任から半年で、蔡政権8年の負の遺産が次々と表面化していると指摘した。「完全支配、完全責任」を掲げた時代の統治者の真相は、グリーンエネルギー汚職(陳啟昱らの汚職関与)や五つ星市長の鄭文燦の収賄であったと述べ、なぜ蔡政権時代にはこれらの事件が調査されても真相が明らかにならず、野党が批判しても誰も気にかけなかったのかと問いかけた。
黄揚明は、謝宜容が昨年3月に北部分署に着任してから、多くの職員が離職や退職しており、その指導スタイルに確かに問題があったと述べた。しかし、基層部から立法委員や労働部上層部に陳情があったにもかかわらず、一切処理されなかった。この2日間で、多くの民進党立法委員が突然目覚め、当時陳情を受けており、労働部にも報告していたと主張し始めた。ある意味で、この構造的な崩壊において、これらの「責任を果たさず、擁護するだけ」の立法委員も一種の共犯者だと指摘した。
黄揚明は特に、悲劇が発生してから半月以上経って、昨日午後に突然、民進党の現職・元立法委員が次々と謝宜容と労働部を批判・検討する投稿を始めたことは吐き気がすると強調した。何事も上層部からの許可を待って初めて批判できるとは何と悲しいことか。一人の公務員の死が照らし出したのは、官界の闇と民進党8年の完全支配下の醜態であると述べた。
編集:佐野華美