監察院が”北海道でヒグマ視察”? 海外出張予算に、「税金の無駄遣い」と議員が批判

立法委員の羅智強が21日、フェイスブックで監察院の海外視察に疑問を呈し、海外出張予算の全額削除を宣言した。(資料写真、柯承惠撮影)
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先日、監察院の「北海道でのヒグマ視察」予算の計上に疑問を呈した国民党の羅智強立法委員は、本日(21日)、再び批判を展開。羅智強はフェイスブックで、監察院の来年度の海外出張計画は5項目あり、総経費は1,096.6万元に達し、1項目あたり平均220万元を超えると指摘。この数字は36の中央機関の中で「海外出張予算の最多」となっただけでなく、行政院の6.5倍で、五院の中でも最多となった。さらに彼は、2021年から来年にかけて、監察院の海外出張予算が1.54倍に急増し、正副院長の予算が125%増加した一方で、監察業務に関連する特別調査予算は21%減少したと指摘した。

羅智強は、高官が海外出張を楽しみ、さらには保護観察の名目でヒグマのいない北海道まで行くと述べた。また、多額の費用をかけて視察を行っているにもかかわらず、その成果は乏しく、近年の監察院国際事務小組が提出した視察意見の項目数は、陳菊院長の在任中に過去2番目に少ない数と3番目に少ない数を記録したと指摘した。羅智強は、監察院が一昨年シンガポールを視察した際の報告書には、「SIRIを使用すべき」「適時に当院の職権に関する映像を放映すべき」「国民からの電話での陳情を受け付けない」といった、とんでもない所感が記されていたと述べた。

北海道で「ヒグマ」視察? 監察院:予算が限られ日本を選択

羅智強は率直に、国民の血と汗の結晶である税金がこのような実質的な意味のない無駄話に浪費されていることは痛ましいと述べ、そのため、来年度の監察院外出張予算を全て削除すると述べた。監察院を「海外出張院」にして、陳菊たちに海外出張を楽しませ、日本のヒグマを見に行かせるくらいなら、その予算を動物園や農業部に与えて、台湾のツキノワグマを保護する方がましだと批判。先日、立法委員から北海道視察について質問が出されたことに対し、監察院は声明を発表し、近年の調査案件の多くが自然保護に関連していることを考慮し、限られた予算の中で、近距離にある日本を視察国として選択せざるを得なかったと回答した。

編集:佐野華美

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