トランプが自爆発言『イランの米軍基地攻撃を許可』 邱毅が暴露:ハメネイと演技で共演、ノーベル平和賞狙い

2025-06-28 22:41
イランが米軍カタール基地を空襲後、トランプ(写真)が「事前通知」を受けたことを明かした。(資料写真、AP通信)

イスラエルは6月中旬、大規模な空爆「ライオンライジング作戦」を開始。イランの反撃後、両者は激しい交戦に入り、さらに米国が介入してイランの3つの核施設を爆撃した後、両者は停戦協定を受け入れた。注目すべきは、アメリカのトランプ大統領がその後、イランが米国のカタール軍事基地をミサイル攻撃する前に、米国側に事前に「警告」し、トランプ自身の承認を経ていたことを明らかにしたことだ。これに関し、元立法院議員の秋毅氏は27日、Facebookでトランプとイラン最高指導者カメネイが芝居を演じたと指摘し、現在、状況に満足していると述べた。

イランの武装部隊は現地時間6月23日夜、米軍が駐留するカタールのアル・ウダイド空軍基地に対してミサイル攻撃を実施したと発表した。その後、トランプ大統領はNATOサミットの記者会見で、イランの行動前に米国側との事前のコミュニケーションがあったこと、具体的な時間さえ提示され、「彼らは非常に友好的だった」ことを明らかにした。「14発のミサイルは全て我々(米軍)が撃墜した、素晴らしいことだ」と述べ、さらにイラン側から「ミサイルを撃ちたい、1時でいいか?と言われたので、全員を撤収させた」と言われたとトランプ氏は語った。

これに対して秋毅氏は、トランプがNATOで大きなニュースを暴露したとし、イランが事前に軍事行動を告知し、トランプの承認を得ていたため、米軍は事前に完全な準備を整え、イランの14発のミサイルをすべて迎撃し、犠牲者はなかったと指摘。トランプの意味するところは、彼とカメネイが一芝居し、カメネイがイラン国民に説明をつけることができ、イスラエルと停戦協定を結ぶことができたということだ。また、イスラエルの防空ミサイルも尽きつつあり、迎撃率が急速に低下し、経済が停滞していることもあり、急いで停戦して休息が必要だったのだとの見方だ。

秋毅氏はさらに、トランプは現在満足しているとし、すでにノーベル平和賞を手中に収めたかのようだ、「以色列とイランの停戦、中東の安定、すべて彼の働きによるもので、すべての功績は彼にある」という考えを述べた。しかし、トランプが自慢したあと、カメネイも辞任しなければならず、この10日あまりのイラン・イスラエル間の戦争から、イランの指導層の腐敗と降伏主義が露わになったとし、カメネイが息子を後継者にすることも難しくなるだろうとの見方を示した。また、一般市民から反米強硬派として見られていた前大統領アフマディネジャドは、現在も行方が謎のままだ。

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