韓国戒厳令6時間で解除、台湾安全局が警戒3項目を公表

国家安全局長の蔡明彥は4日、立法院で、国家安全局が今後3つの分野の情報を収集すること、また第一報を賴清徳総統に直ちに報告したと明らかにした。(撮影:柯承惠
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韓国の尹錫悅大統領が3日に宣言した「緊急戒厳令」はわずか6時間で撤回。この状況について、台湾・国家安全局長の蔡明彥は4日、立法院で、国家安全局が第一報を賴清徳総統に報告したと述べた。

尹錫悅は3日深夜に突然戒厳令を宣言したが、彼が認識した国家緊急事態は単なる「野党による牽制」であり、全国的な反対を引き起こした。韓国国会が緊急全体会議を招集し、190人出席、190人賛成で「戒厳令解除」を決議し、大統領に即時解除を要求。結果として、戒厳令はわずか6時間で終了した。

台湾・国家安全局の対応は

韓国の戒厳令について、国家安全局はどのように状況を把握しているのか。蔡明彥は、今回の事件は主に韓国国内の政治的対立による混乱であり、現在は一時的に収束していると回答した。国家安全保障チームは直ちに状況を賴清徳総統に報告し、総統は国家安全保障チームに朝鮮半島情勢の継続的な把握を指示したという。

蔡明彥は、国家安全局が今後3つの分野で情報を厳密に収集すると述べた。第一に、関連事件が韓国国内の政権の今後の展開に影響を与えるかどうか。第二に、関連の展開が朝鮮半島情勢の変化に連動し、さらに地域全体の情勢安全に影響を与えるかどうか。第三に、韓国国内が比較的不安定な段階に入った場合、韓国国内の社会秩序安全に影響を与え、さらに在外国民や観光客など韓国訪問者の安全に影響を与えるかどうか。関連情報を継続的に収集し、関係部門に提供するとともに、国際的な友好同盟とも密接な連絡を保つとした。

また、昨夜、民進党団が「チーム台湾の私たちは、実際に毎分毎秒、常に世界レベルの暗黒勢力が国家を蝕むのに抵抗している」という投稿を発表し、韓国の戒厳令を支持しているとして外部から物議を醸した。メディアが国内に邪悪な勢力による浸食があるかどうかを国家安全局は把握しているのかと質問したのに対し、蔡明彥は、この問題は国内政党の意見であり、国家安全局がコメントするのは適切ではないと述べた。

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