民進党の林右昌秘書長が日本を訪問し9日に自民党本部を訪れ、自民党の森山裕幹事長・中曽根康隆青年局長・国際局代表らと非公開会談を行った。林右昌氏は、これが20年ぶりの自民党本部訪問だ。
林氏は賴清德党主席を代表し、歴代の自民党総裁による台湾への長年の支援と台湾海峡の安全保障への関心に感謝の意を表した。また、民進党と自民党は長期的な交流関係があり、特に自民党青年局が毎年台湾を訪問することで深い友好関係を築いていると述べた。
民進党の進める青年組織編成
林右昌氏は、民進党が自民党青年局に類似した組織の設立を計画していると明かし、この組織は45歳以下の国会議員と40歳以下の直轄市・県市議員で構成され、今後の両党交流の窓口となる予定である。両党間の円滑で制度化された交流チャンネルを維持し、青年局の相互訪問制度をさらに定期化することを期待しており、来年上半期の民進党青年局設立後の初訪日を目標としている。
会談の様子
会談では、両者がインド太平洋情勢、経済安全保障、防災対応、気候変動などの課題について幅広く意見交換を行った。林右昌氏は特に、石破茂首相が今年11月の日中首脳会談で習近平主席に対し、台湾海峡の平和と安定が日本にとって重要であることを直接表明し、懸念を示したことに感謝の意を述べた。
林右昌氏は最近終了した野球プレミア12についても触れ、日台の試合は非常に素晴らしく、大会中は互いに勝ち負けがあったが、勝敗は二の次だったと述べた。彼が注目したのは、両国民の互いに対する敬意であり、勝敗によって悪口を言い合うのではなく、むしろ互いを応援し合う姿勢であり、これは非常に貴重で心からの感情だった。今後の日台関係について、野球だけでなく、科技や経済の分野でも多くの学び合いの機会があり、共に発展できると述べた。
民進党関係者によると、賴清德氏の指示により林右昌氏が青年局の設立を計画しており、現在は組織部が事前準備作業を進めている。主な任務目標は政党外交であり、若い世代の立法委員や議員がこの組織プラットフォームを通じて国際交流協力を行えるようにすることである。
会談した自民党関係者について
自民党幹事長の森山裕衆議院議員は日本の重鎮政治家で、衆議院議員を20年連続当選している。自民党内で国会対策委員長、選挙対策委員長など重要ポストを長年務め、農林水産大臣も歴任しており、自民党の中核的人物である。青年局長の中曽根康隆衆議院議員は防衛大臣政務官を務め、親台湾の立場で、台湾を何度も訪問している。祖父の中曽根康弘元首相が日本統治時代に高雄の明徳新村に居住していたことから、台湾を訪れ祖父の旧居を訪問したこともある。
編集:佐野華美
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