民進党が2026年の台北市長選で社民党の台北市議員・苗博雅と手を組み、現職の蒋万安市長に対抗する可能性が報じられている。
台北市大安区は長年、青陣営が優勢な選挙区であり、民進党は2024年の立法委員選挙で「民主大連盟」方式により苗博雅の立候補を支持。最終的に44.78%の得票率を獲得し、台北市第6選挙区での非青陣営立法委員候補者として最高得票記録を達成。この苗博雅の好調な成績を受け、民進党は2026年台北市長選での奇襲的な候補者として彼女の指名を検討しているとの情報が流れている。
メディア関係者の分析
これについてメディア関係者・黄揚明氏は、この情報が流れた後、苗博雅が「今後より多くの混乱に直面することになる」と投稿したことについて、これは立候補の意思を示唆するものだと述べた。なぜ混乱が起きるのか?それは民進党内部で争いが起こり、立法委員・呉思瑤でなくても、王世堅議員の可能性もある。王自身は立候補を望んでいないかもしれないが、彼の支持者たちは支持するであろう。2014年に柯文哲が台頭した時も、民進党内で顧立雄や姚文智との調整型世論調査を行った経緯がある。
黄氏は、民進党は台北市では予備選挙を行う資本がないと強調。得票率が低すぎるため、「調整型徴召」と呼ばれる方式を採用している。現在の状況において、ある程度「新しい柯文哲の複製」を目指しているが、苗博雅には当時の柯文哲のような爆発力があるのか?彼の見解では、ないという。苗博雅というオプションが浮上した今、次のステップは世論調査を見て、今後、調査機関が王世堅、苗博雅、呉思瑤と蒋万安との対決を調査することになるだろう。
黄氏は率直に、ここでネタバレするが、必ず王世堅が第1位になり、しかも他の2人との差は明確になるだろうと述べた。ただし、いずれも蒋万安には及ばないとし、民進党は今からその雰囲気作りを急いでいるという。
又、王世堅が世論調査で首位になっても、頼清徳総統は王世堅を好まないと指摘。中央常務委員会で王世堅が頼清徳の気に入らない発言をすることが多いため、頼清徳は2026年の選挙で王世堅を代表立候補させることを望まないだろう。王世堅には立候補の資格があり、彼の政治生命における最後の大型選挙になる可能性もあるが、民進党は王世堅の指名を望まないようだ。そのため、苗博雅が2026年に民進党が採用する可能性が高いカードに見える。
編集:佐野華美 (関連記事: 「民主主義を理解しているのか」民進党元副総統が戒厳支持文に警鐘! 呂秀蓮氏「対中国批判だけの安易な思考」 | 関連記事をもっと読む )
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