民進党・林右昌氏「中国の野心は世界が対象」、維新・前原代表と会談

民主進歩党の林右昌秘書長(前列左から2人目)は10日午後、日本維新の会の国会議員と会談を行った。(民主進歩党提供)
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民進党の林右昌秘書長は10日、日本維新の会の共同代表・前外務大臣の前原誠司氏、前代表の馬場伸幸氏ら5人の国会議員と会談し、両党の政党間交流メカニズムの構築や諸課題について幅広く深い議論を行った。今年8月、前原誠司氏は後に首相となる石破茂氏が率いた日本の超党派訪台団の一員として台湾を訪問し、総統の賴清德氏と会談しており、林右昌氏は民進党主席の賴清德氏を代表して謝意を表した。

日台間の協力 強化へ

林右昌氏はインド太平洋情勢、台湾海峡の地域安全保障と経済安全保障、災害防止・救助、社会全体の防衛強靭性などの課題、さらに台日間の協力強化について、前原共同代表らと意見交換を行った。林氏は、前原氏が防災、外務、海洋戦略、国家戦略など重要な分野で閣僚を務め、台湾の安全保障と国民に対する関心と支持を度々表明してきたと述べた。

前原氏は、中国は世界覇権を目指すだけでなく、法治主義や民主主義、自由と相反する価値体系の構築を目指していると明確に指摘。これに対し林右昌氏は、中国の野心は台湾だけでなく世界が対象だと述べている。最終的に双方は政党間交流の重要性を強調し、今後、台湾民進党と日本維新の会は円滑な交流チャネルを維持し、定期的な相互訪問メカニズムの構築を協議することに。特に若手議員の交流を強化し、相互理解と友好関係を深めることを目指している。

維新の会からの出席者には、前原誠司氏、馬場伸幸氏、幹事長の岩谷良平衆議院議員、日本維新の会日台友好議員連盟幹事長の井上英孝衆議院議員、事務局長の石井章参議院議員が含まれている。

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