3人の尼僧が托鉢中に警察に追い払われ、「偽物」と指摘されたことに反発し、動画を撮影し反論。寺院内で「金を集めて分配している」のは僧侶たちであり、共産党が民衆を愚弄していると激しく批判。動画が大きな反響を呼び、当局から削除を要求する電話が殺到したと伝えられている。
尼僧らが告発動画を投稿
SNSプラットフォームのXで広がった動画では、3人の尼僧が広東省南華寺付近で経を唱えて托鉢していたところ、寺院側から通報され、警察が追い払いに来たと述べている。彼女たちは「一銭も要求していない、数回の食事を乞うただけ」と釈明し、「もし人から一銭でも受け取っていたら、それは戒律違反です。その場合、ここでライブ配信して自害して謝罪します！」と主張。
尼僧たちは、中共が彼女たちを「偽物」と呼ぶ一方で、中共公認の僧侶たちは寺院内で毎日お金を分配していると批判。「私たちはそれを全て見ていた」として、これが彼女たちが寺院内に留まらず、外で托鉢修行を行う理由だとし、「あまりにも汚い、本当に汚すぎる！」と述べている。
さらに中共を非難し、中国を統治して民衆を愚弄していることは全て詐欺的行為だとして、国家主席や共産党中央の指導者たちに「これはもはや良心の問題ではない、あなたたちは死して葬られる地もないべきだ！」と激しく批判。
当局は動画削除を要請
動画が波紋を広げた後、中国のインフルエンサー「李老師不是你老師」が2つの録音ファイルを公開。広東省曲江県のインターネット情報管理室が職員を派遣して尼僧と連絡を取り、動画が悪影響を及ぼしているとして削除を要求。しかし、携帯電話の個人情報をどのように入手したのかと問われると答えられず、「合法的な手段で入手した」と述べるのみで、動画削除を要求し続け、尼僧が応じないと見るや一方的に電話を切ったという。 （関連記事： トランプ氏、習近平氏に就任式への参加を要請か 専門家「米中による台湾海峡共同管理は避けられない」 ｜ 関連記事をもっと読む ）
編集：佐野華美
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