文房は「幸町日本家屋」として文化財登録されており、台北市の古民家文化運動の一つに。2013年から頂禾開発と市が協力し、古民家を台北で最も美しい隠れ家的読書空間へと変貌させた。近年は頂禾開発と頂新和德文教基金会の運営・管理のもと、建物の全面的な点検・改善を実施。同時に、国立台北科技大学建築学科の張崑振准教授による調査研究報告により、文房が当初「台湾拓殖株式会社」の上級幹部住宅であり、戦後は国民政府財政機関の幹部宿舎として使用されていたことが判明。今回の調査研究により、文房の来歴が完全に解明され、文化財としての価値も再定義された。
頂禾開発と頂新和德文教基金会は、文化財である古民家の保存・修復・維持・再利用の推進をビジョンとミッションとし、文房を文化財の生活化を提唱する交流プラットフォームとしている。修復・再利用の成果を共有するため、正式な運営再開を宣言し開幕式を開催。文化局、文化財学者、基金会の古民家パートナーらを招待し、五感体験をテーマにハープの癒しの音色を聴いたり、お茶の香り豊かな味わいを楽しんだり、文房の建築美を鑑賞するなど、文化空間がもたらす心身の調和を体験してもらった。
文房の庭園には樹齢の古い、高くそびえるヒノキスギ4本が保護樹木として存在している。毎年、側柏の種から多くの苗が芽を出し、歴史的建造物の活性化と生命力の象徴となっている。そのため、会場では特別に側柏の苗木の鉢植えが記念品として用意され、参加者に文房の新生を祝福する希望のしるしとして配られた。
文房の再開後は豊富な文化芸術展示や講座も開催される。国王十字アートソサエティとの協力による国際アーティスト蔡爾平と岡本孝のアート展、有名司会者謝佳勳によるライフスタイルマナー講座、子供向けの品格教育冬休みキャンプなどが予定されている。1年ぶりに再開される「城東講堂」では、文房建築の背後にある時代の物語や、城東地域の文化芸術と産業の歴史を読み解いていく。文房の情報はこちらから:https://www.facebook.com/tw.readingroom/
編集:佐野華美 (関連記事: タイソンとポールの再戦を強力要請、サウジが破格の7億ドルを提示! 「3分KOで賞金独占」条件付き | 関連記事をもっと読む )
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