伝説のボクサー、マイク・タイソン(58)とユーチューバー、ジェイク・ポールの対戦は、八百長疑惑が浮上したものの、勝者のポールは大きな注目と賞金4000万ドルを獲得!現在、「石油王」サウジアラビアが動きを見せ、同国のエンターテインメント総局(General Entertainment Authority)のトルキ・アルシェイク局長が7億ドルという破格の報酬を提示、両者にサウジでの再戦を求めている。
サウジアラビアを世界のボクシングの中心地にしたいと願うアルシェイク局長は、メディアを通じて、両者が合意すれば「真のボクシングマッチ」を開催すると表明!報酬の条件の一つとして、タイソンが再戦で3分以内にポールをノックアウト(KO/TKO)すれば、この7億ドルの破格の賞金を独占可能だ。
なぜ多くの人がタイソンの再戦を望むのか
それは58歳のタイソンがAT&Tスタジアムで、一世代若いポールと対戦し、試合をフルラウンド戦い抜いたものの、最終的に審判の判定で敗れたためだ。多くのファンは試合中継を見た後、様々な陰謀説や噂を広め、タイソンが密かに力を抑え、パンチを控えていたとさえ主張する者もいた。それは裏取引で高額な報酬を受け取るため、ポールを倒すことを避けたのではないかという疑惑だ。
しかし、この高額報酬をかけた再戦の最大の鍵は、タイソン本人ではなく、局長に軽蔑されているポールの態度にある。大きな注目と名声、高額な賞金を獲得したばかりのポールにとって、この時点で再戦する必要性は全くない。もう一つの障害は局長自身だ。試合に招待しようとしながら、メディアやSNSを通じて相手を攻撃し、侮辱し続けているため、ポールはいかなる招待にも応じたくないだろう。
タイソンの現在
現在58歳、アメリカのニューヨーク市出身のボクサー、タイソンは、通算59試合で50勝、そのうち44回をKOで勝利。タイソンは世界ヘビー級チャンピオンを獲得し、世界最高のヘビー級ボクサーの一人と認められている。
しかし、キャリアの絶頂期に、私生活の乱れに加え、18歳の少女デジレー・ワシントンへの強姦容疑で起訴され、裁判で有罪となり3年間服役した。2005年にケビン・マクブライドとの最後の試合を行い、その後ボクシング界から永久に引退を決意。今年のNetflixが後援した「カムバック・エキシビションマッチ」まで復帰していなかった。引退後はハリウッドの芸能界に転身し、映画『ハングオーバー』『ハングオーバー2』『イップ・マン3』などの作品に出演している。
編集:佐野華美 (関連記事: トランプ氏、台湾防衛の約束は拒否:習近平と通話も言及なし | 関連記事をもっと読む )
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