懐かしの名品「アップルサイダー」が奇跡の復活! 負債完済で老舗メーカーが本格再始動

老舗食品メーカーの大飲が「アップルサイダー」の復活を発表(同社公式サイトより)

「アップルサイダー」で知られる老舗食品メーカーの大飲は決算説明会を開催し、蘇芸樂会長がアップルサイダーの本格的な復活を発表!于忠敏社長によると、一部製品の通常生産を順次再開し、生産ライン調整も実施中。今年7月の不動産売却益を生産に投資し、来年の売上は通常水準に回復する見込みという。

大飲は2018年以降、連続して赤字を計上。于社長は「昨年の食品安全問題で生産停止に追い込まれ、累積赤字が拡大し、昨年の税引後損失は約1億3900万台湾ドルに達した」と説明した。

今年から少量生産を開始したところ、生産量がそのまま販売量になるほど、消費者の「アップルサイダー」への根強い支持が確認された。流通業界や飲食業界からも早期復活を望む声が寄せられているという。

大飲は今年7月、高雄の土地・建物の売却を発表。売却額は約9億6200万台湾ドル(税込)で、売却益は5億9100万台湾ドルを見込む。土地代金は11月下旬に全額回収済みで、金融機関からの借入金も全額返済を完了。他の負債もなく、生産への十分な投資資金を確保。今後、全生産能力が正常化すれば、全流通チャネルへの十分な供給量を確保でき、市場と売上の正常化が期待できるとしている。

于社長は、最も人気の高いペットボトル600ml、缶330mlは全面的に通常生産を再開し、主要な一般小売チャネルでの販売も復活したと述べた。缶250mlは今月から生産・販売を再開し、レストラン、火鍋店、海鮮炒め店、軽食店などでも順次販売を再開。ペットボトル1250ml、2000mlも現在、生産ライン調整中という。

2019年に整理銘柄に指定された大飲について、于社長は「以前の財務問題は、資金の回収により、事業が徐々に正常化している。第4四半期および通期の決算発表後は、証券取引所の関連規定に従って対応する」と述べた。​​

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