TSMCの米国アリゾナ工場が来年初めから量産を開始する中、劉徳音会長は10月の法人説明会で、TSMC熊本工場が今年第4四半期から量産を開始すること、また第2工場は来年第1四半期から建設を開始する予定であることを確認した。あるネットユーザーが日本での海外赴任プロセスエンジニアポジションの内定を口頭で受け、給与や手当などの実態について先輩社員からの情報共有を求める投稿を行い、熊本工場での待遇が明らかに。
台湾ソーシャルメディア・DCARDで「TSMCの日本赴任」について質問したユーザーによると、現在把握している情報では、まず台湾で1.5年から2年間の研修を受け、状況に応じて海外赴任となるとのこと。実際のオファーには台湾での職務内容と「公定価格」のみが含まれているという。将来の赴任時には赴任手当、生活費、住宅手当が支給される可能性があるため、日本工場での実際の状況や、レンタカーや航空券などの交通費補助の有無について、経験のある先輩社員に質問したいとのことだった。
このユーザーはさらに、給与が台湾ドルか日本円のどちらで支払われるのかを質問。日本で税金を引かれた後の手取りが台湾よりも少なくなることを懸念していた。また、将来的な展開として、日本の永住権申請までにどのくらいの期間が必要かについても質問。これに対し、多くの「先輩」社員が回答し、3ヶ月に1回航空券が支給される、年収は台湾より少なくならない、給与は現在混合で支給されているが将来的には全て円での支給になると。手当も充実しており、「お金はもともとTSMCの強み!」とコメント。このユーザーは、得点が高いため1年で永住権が取得できると述べている。
手当について、あるユーザーは具体的に、日本工場での住宅手当は4万円強・約5万円、交通手当は5万円、航空券は無料だと回答し。また、投稿者は給与が最も重要な検討要素であり、将来的に赴任する場合は毎月1回は帰国したいと考えているため、航空券代が大きな出費になる可能性を懸念していた。これに対し、そのユーザーは熊本行きの航空券は高額で、近い将来値下がりする見込みは低いと述べている。
編集:佐野華美 (関連記事: TSMCを30年追跡したアナリストが明かす 創業者・張忠謀氏の軌跡 | 関連記事をもっと読む )
台湾ニュースをもっと深く:風傳媒日本語版Xをフォロー👉 @stormmedia_