民進党の林岱樺立法委員が2026年高雄市長選への出馬を検討中、助手手当の問題に巻き込まれている。元民進党立法委員の郭正亮氏は20日、番組『亮話天下』で「林議員は地方の確執により告発された可能性が高く、これは天意かもしれない」と述べた。高雄市長選では「正国会」派閥の林岱樺議員が最も人気があるが、「賴系」の賴清德氏や「新潮流」の陳其邁氏が最も出馬を望まない人物でもある。
8期連続当選を果たし、20年以上立法委員を務めてきた林岱樺議員は、今期はわずか1年の任期で、助手手当の問題で取り調べを受け、21日に100万元の保釈金で釈放された。郭正亮氏は番組内で「もし助手手当の横領があったのなら、なぜ1年分だけなのか?第6期や第5期の時には何も追及されなかったのはなぜか?これは明らかに選挙出馬を阻止する意図がある」と指摘した。
郭正亮氏は捜査手法が柯文哲案と類似していると指摘。台北地検は当初、柯文哲氏の助手手当から捜査を開始し、政治献金やその流れを調べ、最終的に木可公司まで捜査を広げた。また、メディアは林岱樺議員が過去に寺院から強制的な寄付を募っていた疑惑を報じており、郭正亮氏は「これは明らかな攻撃だ。助手手当で事情聴取を求められ、寺院からの強制寄付も疑われている」と述べた。
郭正亮氏は「地域選出の立法委員は地元の寺院の協力を得て活動を行う必要がある。林議員は問題となった寺院の名誉役員を務めていたが、おそらく元々は良好な関係にあった寺院が、現在は対立候補を支持することにして、中傷に加わった可能性がある」と補足した。また「林議員は孤独な性格で、他の立法委員との関係は特に良好ではないが、仕事は真面目に取り組んでおり、地方の確執により告発された可能性が高い」と分析した。
黒幕については、郭正亮氏は特定は難しいとしながらも、2026年の市長選には多くの立候補者が予想され、競争相手からのリークの可能性を指摘。賴清德氏は昨年7月、8月に「民進党立法委員は県市長選の党内予備選に関する布石を急がないように」と要請したが、誰も耳を貸さず、全員が予備選の準備に追われていた。民進党立法委員たちは、予備選さえ通過すれば、本選での当選確率は高いと考えているためだという。
編集:梅木奈實 (関連記事: 民進党の林岱樺立法委員が事務員給与費の汚職疑惑!検察と調査局が自宅・事務所を捜索、取り調べへ | 関連記事をもっと読む )
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