琉球放送の元アナウンサー、同僚に薬物混入 睡眠薬入り飲料で急性薬物中毒、傷害罪で起訴

琉球放送。(663highland提供)

琉球放送(RBC、那覇市)の元アナウンサー、大坪彩織被告(24)(東京都板橋区在住、現在無職)が、同僚の女性に睡眠作用のある薬物を混入した飲み物を飲ませ、急性薬物中毒や一過性の意識障害を引き起こさせたとして、那覇地方検察庁に傷害の罪で起訴されていたことがわかった。起訴は3月31日付。

起訴状などによると、大坪被告は2023年1月25日午後、那覇市内のコンビニ近くの路上で、同僚である20代の女性社員に対し、睡眠作用を含む複数の薬物を混入させた飲料を手渡して飲ませ、一過性の意識障害および急性薬物中毒の症状を引き起こさせたとされる。女性は飲料を摂取後に意識が朦朧とし、ふらつきやろれつが回らないなどの症状が出て、病院に救急搬送された。幸い症状は一時的で、翌日には回復したという。

女性はその後、同年2月に沖縄県警に被害を相談。県警は今年3月10日、大坪被告を東京都内で傷害容疑により逮捕した。

大坪被告は2023年5月以降、休職しており、2024年1月に琉球放送を退社している。逮捕後の警察の取り調べでは容疑を否認していたとされる。那覇地検は現在のところ、被告の認否について明らかにしていない。

この事件を受けて、琉球放送は4月8日、公式サイトで「このたび、当社の元従業員と従業員の間で発生した事件で、元従業員が逮捕・起訴される事態となりました。関係者の皆様にご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます」とする声明を発表。また「当社としては、捜査機関による調査に全面的に協力するとともに、引き続き従業員および関係者の安全とコンプライアンスの徹底を最優先とした取り組みを進めてまいります」としている。

​編集:梅木奈実