舞台裏》米国土安全保障省を動かす!内戦時の銃口が向くことを懸念 台米連携で暴力団の武装解除、竹聯幇主の権力闘争を注視

竹聯幇主の黄少岑が死去した後、治安と国家安全に影響を与えるため、台湾政府は新しい幇主が誰に引き継がれるのか動向を注視している。(資料写真、柯承惠撮影)
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台湾のギャング組織が最近ニュースの紙面を賑わせている。米国の雑誌『フォーリン・ポリシー』で世界第4位の危険なギャング組織として挙げられ、台湾最大の暴力団である竹聯幇は、一時は立法院区内の康園レストランで派手に新しい幇主を選出しようとした。これに対し警政署長の張榮興は「警察に強力な取り締まりを命じ、一掃し、完全に消滅させるまで続ける」と厳しい言葉を発し、さらに行政院長の卓榮泰も厳しい取り締まりを呼びかけた。特筆すべきは、台湾のギャング組織が国内で騒ぎを起こすだけでなく、アメリカまで巻き込み、直接「武装解除」のために台湾に来たことだ。なぜ台湾の「ボス」がアメリカの「大きな兄貴」の注目を集めたのか?

警政署刑事警察局は2025年3月31日に記者会見を開き、張榮興が自ら主催し、警察と高等検察署が共同で実施した暴力団掃討・銃器取締り作戦の成果を説明した。出席者は刑事局長の周幼偉など警察幹部のほか、米国連邦捜査局(FBI)、米国麻薬取締局(DEA)、米国国土安全保障調査局(HSI)の台湾駐在事務所代表も同席した。FBIと台湾の情報交換は秘密ではないが、台湾の治安作戦成果発表会に米国国土安全保障省(DHS)下の調査部門の職員が現れたことは、通常とは異なる雰囲気を醸し出していた。

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米台共同で台湾の暴力団が米国海軍シールズの武器庫を保有していたことを暴露し、米国麻薬取締局(DEA)台湾駐在事務所所長のジェームズ・サン(右4)、米国連邦捜査局(FBI)台湾駐在事務所法務連絡官のポールキン(右3)、米国国土安全保障調査局(HSI)台湾駐在事務所所長のシェン・ウェイアン(右2)が出席した。(資料写真、刑事局提供)

共同で武装解除!台湾の暴力団がシールズ部隊の銃を保有し米国を驚かせる

米国国土安全保障調査局が2021年に台湾事務所を設立して以来、メディアの前に公に姿を現したのは2024年11月20日が最後で、同じく刑事局の記者会見だった。これは竹聯幇のメンバーが米国サンフランシスコから51キロの大麻を台湾に輸送した事件に関するものだった。しかし、主犯の鍾姓の人物は米国にいたため、刑事局と米国側の交渉の結果、最終的に刑事局駐米西部警察連絡官と国際刑事警察が、ロサンゼルスで鍾姓主犯を逮捕し台湾に送還した。これは台米協力による我が国の重大犯罪の背後にいる主犯を国境を越えて共同逮捕した初の事例となった。 (関連記事: 琉球放送の元アナウンサー、同僚に薬物混入 睡眠薬入り飲料で急性薬物中毒、傷害罪で起訴 関連記事をもっと読む

4ヶ月後、米国国土安全保障調査局の職員が再び刑事局の記者会見に姿を現した。実は、検察と警察が2025年2月24日から3月7日にかけて実施した暴力団掃討・銃器取締り作戦中、新竹県警察局がギャング組織の武器庫を一挙に摘発したのだ。その場所からは特殊警察部隊が使用するMP9短機関銃など36丁の長短銃と300発以上の弾丸だけでなく、米国「海軍シールズ」が使用するHK416アサルトライフルまで発見された。警察関係者によると、この銃は米国シールズ部隊が使用するものと同様であり、米国側はギャング組織がどこからこの銃器を入手したのか非常に懸念しているという。

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