舞台裏》局面に変化!花蓮の罷免、司法案件に悩む傅崐萁氏は「彼」に支援を求める?

国民党団総召集人の傅崐萁は、罷免問題だけでなく司法の風雨にも巻き込まれている。選挙関連物品の問題に加え、鉱石税の争議も抱えている。(資料写真、柯承惠撮影)

民進党が全台大罷免を推進し、国民党立法委員をターゲットにしている。これに対抗して国民党側も民進党立法委員の罷免を進めていたが、死亡連署事件が発生し、検察が捜査に乗り出した。台南・新北・台北・宜蘭・台中などの国民党中央党部が捜索され、台北市党部主委の黄呂錦茹らが拘留されている。そのため、国民党は中央または党主席朱立倫への捜索や取り調べに警戒を強めている。

国民党組織が死亡連署事件に関与した可能性がある一方、同党団総召の傅崐萁に関連する事件も注目されている。メディアは最近、彼や花蓮県長徐榛蔚らが幸福セメントとの裁判に敗訴した後、業者に圧力をかけて提訴を取り下げさせ、2億台湾ドル以上の税返還を放棄させたと告発した録音テープを報じた。さらに、選挙用の小物が《反浸透法》に違反する疑いがある事件で台北地検は傅崐萁の家を捜索し、彼の管家李慶隆の居場所が不明であったため、逮捕状を発行した。司法案件と大罷免が結びつき、傅崐萁の政治的未来が危惧されている。

花蓮抗傅の勢力が動き出し、傅崐萁が防御に取り組む

花蓮における傅崐萁の罷免案は、最初は藍陣営と地方の人々が、罷免連署が第二段階さえも通過しないと評価していた。しかし、「葉霸」として知られる引退した中学校教師の葉春蓮が国民党の質疑会で傅崐萁を「通匪」と非難した後、地方の反発を煽り、傅崐萁が謝罪に追い込まれた。その後、地方では罷免の進展が最終投票段階に進む可能性があると見られている。

当時、民進党が獨力で推進する罷免活動で、花蓮市を拠点とする魏家や吉安郷を地盤とする議長の張峻らが動かなかったため、傅崐萁が最終的に罷免投票を乗り切る可能性が高いとされていた。しかし、張峻が地方紙の一面広告やフェイスブックで、傅崐萁を罷免することを支持する声明を出し、罷免を手伝い始めた。この動きにより地方の評価が変わった。

張峻の態度が変わったことで、花蓮の罷免案が通過する可能性があると地方で見られている。張峻の選挙区である吉安郷、壽豐郷、鳳林鎮が北花蓮に位置するため、そこが反傅の主力となり、南花蓮に進出しようとしている。一方、南花蓮では擁傅の動きが活発で、地方の防御と北花蓮への再進出を目指している。傅崐萁は最近メディアへの露出が減り、地方活動を活発化している。

花蓮王は政治と司法の二重の試練に直面

花蓮地方では、現在、緑陣営が二方面作戦を展開中で、政治的には罷免を推進し、司法面では鉱石税などの案件で傅崐萁を牽制している。傅崐萁に対する案件は二つあり、選挙用の小物に《反浸透法》の関連が疑われている。この案件は将来的に他の国民党立法委員にも影響を及ぼす可能性があり、注目されている。 (関連記事: 舞台裏》罷免の偽造署名問題で検察が本格捜査へ! 2つの捜査チーム、国民党本部捜索で競合 関連記事をもっと読む

二つ目の案件は過去の花蓮県の鉱石税案件で、傅崐萁が幸福セメントの管理下の会社から不正に2億台湾ドルの税を徴収しようとした録音テープがある。しかし、この件が明らかになった後、花蓮県政府は5月1日に即座に判決に従い、2億台湾ドルの返還を行った。この行為は、それ自体が問題を裏付けるものとして批判されている。