日本の今冬のインフルエンザ流行が大規模化し、厚生労働省の推計によると、昨年9月以降、この流行シーズンの累積患者数が既に950万人を突破している。2025年に入ってから患者数は減少し始めたものの、多くの病院では病床不足が続き、救急外来が一時的に患者の受け入れを停止する事態も発生した。日本の医療界は、今回の流行で重症患者が異常に増加していると観察しており、その原因としてインフルエンザワクチン接種者数の減少が重症患者増加につながった可能性があると推測している。
芸能人の大S徐熙媛が春節期間中に日本旅行中、インフルエンザから肺炎を併発し、不幸にも日本で48歳で亡くなった。日本のインフルエンザ流行は昨年末に非常に深刻化し、昨年9月以降、今回の流行シーズンの累積患者数は既に950万人を突破している。厚生労働省のデータによると、12月23日から29日の1週間だけで31万7812人がインフルエンザに罹患し、これは1999年の統計開始以来最高記録となった。前週比で患者数が一気に10万人増加し、さらに10週連続で増加傾向を示している。
日本の公式定義によると、全国約5000か所の定点医療機関が毎週インフルエンザ患者数を報告し、医療機関1か所あたりの平均患者数が1人を超えると、全国的な流行期に入ったとみなされる。今回の日本の医療機関1か所あたりのインフルエンザ患者数は最高64.39人に達し、ほぼすべての都道府県で平均受診者数が30人を超えた。都道府県別では、受診者数が最も多かったのは大分県(平均104.84人)で、次いで鹿児島県(96.4人)、佐賀県(94.36人)となっている。
![日本厚労省のインフルエンザと新型コロナウイルス感染者統計グラフ。(厚労省公式サイトより転載) 日本厚労省のインフルエンザと新型コロナウイルス感染者統計グラフ。(厚労省公式サイトより転載)](https://image.cache.storm.mg/styles/smg-800x533-fp/s3/media/image/2025/02/03/20250203-040431_U1085_M1028462_aa37.jpg?KGijb8tZkyVC5LY5WHneXR4e6uQ5jghz&itok=Ere9lzG2)
東京都の一部の病院では、一時的にインフルエンザ患者が殺到し、病床が逼迫した。日本放送協会(NHK)の報道によると、東京都八王子市にある南多摩病院では昨年末からインフルエンザ感染が疑われる発熱患者が急増した。1月中旬までに、患者は東京都心部だけでなく、山梨県や神奈川県などからも救急患者の受け入れ要請が寄せられた。病院の関裕副院長は、「インフルエンザ患者の受け入れのピークは過ぎたが、回復した患者もすぐには退院できず、しばらくの間回復期間が必要なため、病床の逼迫状況はしばらく続くだろう」と述べている。 (関連記事: 大S・徐熙媛さん、インフルエンザで急逝! 医師が重症化リスクを警告:人工呼吸器やECMOが必要な程 | 関連記事をもっと読む )
今年の日本のインフルエンザ流行は若干緩和し、1月20日から26日の7日間で、医療機関が報告したインフルエンザの平均受診者数は11.06人で、前週比7.32人減少し、2週連続で減少傾向を示した。受診患者総数は5万4594人で、前週比3万6118人減少した。日本放送協会(NHK)の報道によると、日本感染症学会インフルエンザ委員会の石田直委員長は、「患者数は既に過去最高水準から急速に減少しているが、現在流行しているA型インフルエンザがB型インフルエンザに置き換わる可能性があり、今後B型インフルエンザの症例数が増加する可能性がある。さらに、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)などの他の感染症にも警戒が必要だ」と述べている。
![日本厚労省の冬季感染症対策啓発ポスター。(厚労省公式サイトより転載) 日本厚労省の冬季感染症対策啓発ポスター。(厚労省公式サイトより転載)](https://image.cache.storm.mg/styles/smg-800x533-fp/s3/media/image/2025/02/03/20250203-040431_U1085_M1028463_c678.jpg?.LnlzAiDMhzRsc1r_zaPZdXAfTxLvSRI&itok=E0xFarGT)