トランプ氏、プーチン氏の停戦遅延に激怒 「ロシアに追加制裁も」イランには核合意迫り爆撃を警告

2025-03-31 14:08
2025年3月30日。アメリカ大統領トランプ(Donald Trump)がワシントンのホワイトハウス南芝生で記者と会話する様子。(AP)
2025年3月30日。アメリカ大統領トランプ(Donald Trump)がワシントンのホワイトハウス南芝生で記者と会話する様子。(AP)
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美国のトランプ大統領は、ロシアのプーチン大統領がロシア・ウクライナ停戦交渉において「引き延ばし」の態度に対し、非常に憤慨していると述べられました。さらに、停戦合意に至らない場合、米国はロシアに対して制裁を科すと警告されました。また、トランプ大統領はイランに対しても最後通牒を発し、核兵器計画を停止し交渉を再開しない場合、攻撃を行う準備があると示唆されました。

これらの発言は、米国のNBCの司会者であるクリステン・ウェルカー氏によって伝えられました。30日の番組「ミート・ザ・プレス(Meet the Press)」において、ウェルカー氏は数時間前にトランプ大統領と電話で話した際、トランプ大統領がロシア・ウクライナ交渉の進展に対する苛立ちを示し、今週中にプーチン大統領と通話する計画を明かされたと述べられました。

トランプ大統領は、「もし私とロシアがウクライナの流血の衝突を終わらせるための合意に至らず、その責任がロシアにあると判断した場合、すべてのロシア産石油に対して二次関税を課すつもりです」と述べられました。​

『ニューヨーク・タイムズ』によると、いわゆる「二次関税」とは、制裁対象国から商品を購入する企業や国に対して関税を課すことを指します。​言い換えれば、トランプ大統領はロシア産石油に対して関税を課すだけでなく、ロシアから石油を輸入する国々をも罰する可能性があります。​この関税は25%から50%に達し、いつでも発効する可能性があります。

プーチン大統領への寛容な態度を改めるのか

トランプ大統領の今回の発言が特に注目されるのは、彼がこれまでプーチン大統領を何度も称賛してきたためです。ロシアが3年前にウクライナへ全面侵攻して以来、米国政府はウクライナを支持してきました。しかし、トランプ大統領が就任してからは、戦争がロシアによって引き起こされたことを明確に認めず、ウクライナのゼレンスキー大統領を「独裁者」と非難し、ゼレンスキー大統領が「平和を追求しない」と一方的に非難してきました。しかし、今回はトランプ大統領がプーチン大統領を非難し、ゼレンスキー大統領の指導者としての正当性を疑問視すべきでないと批判されました。

2025年3月27日。俄羅斯總統普京(Vladimir Putin)在俄羅斯摩爾曼斯克的核動力艦隊服務基地Atomflot視察核潛艇阿漢格斯克號。(Kremlin Pool Photo via AP)
2025年3月27日、ロシアのプーチン大統領がムルマンスクの原子力艦隊基地アトムフロートで原子力潜水艦アルハンゲリスク号を視察。(Kremlin Pool Photo via AP)

トランプ大統領はウェルカー氏に対し、「我々が交渉している最中に、プーチン大統領がゼレンスキー大統領の信頼性を攻撃し始めたことに、本当に怒りを感じています。もしロシアがウクライナの指導層の交代について言及するのであれば、この戦争はさらに長引くことになるだろう、分かるか?」と述べられました。 (関連記事: 特別寄稿》トランプ氏が仕掛ける「中露離間」戦略、再び国際舞台の焦点に——米中露三角の行方は? 関連記事をもっと読む

英国の『フィナンシャル・タイムズ』によると、現在ウクライナは米国が提案した30日間の停戦計画に同意していますが、ロシアはこれを拒否し、エネルギーインフラと黒海地域での軍事行動を停止する意向を示しています。ただし、その条件として西側諸国がロシアの一部農産物に対する制裁を解除することを求めています。しかし、ゼレンスキー大統領はモスクワが少なくとも2回、このエネルギー停戦協定に違反したと非難し、「ロシアは平和を受け入れるよう強制されるべきです。継続的な圧力のみが効果的です」と述べられました。

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