大阪・関西万博》Adoが万博開幕ライブで熱唱 台湾貴賓も来場、Tech Worldパビリオンに感動の声続々

万博、Adoスペシャルライブのビジュアル。(Viola Kam撮影)

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が4月13日、大阪市夢洲で開幕した。初日夜間には、人気歌い手のAdoがスペシャルライブに出演し、開幕を祝うメインイベントのトリを務めた。

今回の万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、約160の国・地域、国際機関が参加。会期は10月13日までの184日間で、会場全体では最先端技術や文化交流をテーマにした多彩なパビリオン展示やイベントが展開される。

当日は午前から「1万人の第九 EXPO2025」が「大屋根リング」内で開催され、指揮者・佐渡裕氏のもと、約1万人がベートーヴェン「歓喜の歌」を合唱。午後には一時的に荒天による混雑もあったが、夕方には回復し、多くの来場者が集まった。

Adoが万博初日ライブで熱唱。EXPOアリーナ「Matsuri」ステージで11曲を披露、「唱」で最高潮に。アンコールは「踊」、ラストは花火で華やかに締めくくり。
Adoが万博初日ライブで熱唱。EXPOアリーナ「Matsuri」ステージで11曲を披露、「唱」で最高潮に。アンコールは「踊」、ラストは花火で華やかに締めくくり。

Adoのライブは、最大1万6000人を収容するEXPOアリーナ「Matsuri」ステージで行われた。雨がやんだ直後、観客の熱気に包まれる中、「新時代」で幕を開け、「逆光」「うっせぇわ」「レディメイド」「ギラギラ」など代表曲を次々に披露。大阪でも人気の高い「唱」でクライマックスを迎え、アンコールには「踊」を熱唱。全11曲を通して、力強く開幕初日のフィナーレを飾った。終演後には夜空に大輪の花火が打ち上げられ、観客から歓声が上がった。

Adoは公演後、公式X(旧Twitter)で「皆さんと最高のオープニングを作ることが出来て、本当に幸せな時間でした!ミャクミャク!」と感謝を投稿。今月9日にはメジャーデビュー5周年を記念したベストアルバム『Adoのベストアドバム』を発売したばかりで、今月末からは世界33都市を巡るワールドツアー「Ado WORLD TOUR 2025 “Hibana”」も控えている。

開幕式には台湾からも貴賓が来場。外貿協会(TAITRA)董事長の黃志芳氏は、玉山數位科技株式会社の会長として、副秘書長の邱揮立氏とともに来賓席から開幕式を見守った。黃氏は「世界各国から多くの代表が集まり、非常に盛大な式典でした。さまざまな企業・団体と交流できたことが大きな成果です」と語った。また、前日には複数の日本国会議員にTECH WORLDパビリオンへの来訪を呼びかけたという。

会場内の「TECH WORLDパビリオン」に対しては、SNS上でも高い注目が寄せられている。台湾のThreadsユーザー 「@zong_chen0720 」さんは、「音響・映像効果が非常に優れており、現場でしか体感できない震撼があった。海外で自分の暮らす土地が美しく紹介され、感動した」と投稿。周囲の外国人からも「美しい」と称賛の声が相次いでいたという。

同じくThreadsユーザーの 「@ninjintw」 さんは、「生命之樹の前で音楽が流れた瞬間、思わず涙が出そうになった」と述べ、「名称として台湾とは名乗れなくても、あの展示はまぎれもなく“台湾”だった」と強調。日本メディア関係者からも驚きの声が上がっていたと伝えている。

さらに、Instagramの人気インフルエンサー 「tatsuya東京/台北」さんは、同館の紹介リール動画で「TECH WORLDは大阪万博の超オススメ館」と評価し、「全体を通じて最新テクノロジーが活用され、映像と音響も非常に美しい。大人も子どもも楽しめる展示体験だった」と絶賛。多くのフォロワーからも共感のコメントが寄せられている。

開幕初日から各地で反響を呼んだ万博。今後もTECH WORLDをはじめとする各国パビリオンに対する注目と来場が加速しそうだ。

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