中国軍機が自衛隊機に30メートルまで接近、機体下部に「ミサイル様の物体」も確認 1カ月で4件目、日本政府が強く抗議
中国軍機が太平洋上空で海自P-3C機に異常接近し、前方約900メートルを突然横切ったとされる場面の示意図。(資料写真/AP通信)
防衛省は7月10日深夜、中国軍の戦闘爆撃機「JH-7」が今月9日と10日の2日間にわたり、東シナ海の公海上空で情報収集任務中の航空自衛隊YS-11EB機に極めて近い距離で接近したと発表した。両機の最短距離は約30メートルに迫り、6月11日に発生した類似事案以降、1カ月で4件目の異常接近となる。
2日連続での異常接近、ミサイル様の物体も確認
複数のメディアによると、防衛省の説明では、9日午前10時50分から11時5分ごろにかけて、中国軍機が自衛隊機の水平方向約30メートル、垂直方向約60メートルまで接近。10日午前10時ごろにも別の中国軍機が垂直方向約30メートル、水平方向約60メートルまで迫ったという。
いずれの事案でも中国軍機は後方から接近し、9日の機体下部にはミサイルのような物体が確認された。ただし、自衛隊機や乗員に被害はなかった。
日本政府「偶発的衝突を招く可能性」 外交・防衛ルートで抗議
日本政府は「極めて特異な接近行動であり、偶発的な衝突を招きかねない」として、外交および防衛の両ルートを通じて中国側に厳重に抗議した。外務省の船越健裕事務次官は、駐日中国大使の呉江浩氏に電話で直接抗議し、深刻な懸念と再発防止を強く求めた。
同様の事案は6月にも発生 P-3C機に中国機が前方横切る
同様の危険行動は6月にも確認されている。7日と8日には、中国軍機が太平洋上空で海上自衛隊のP-3C哨戒機に異常接近し、機体前方約900メートルを突然横切る事案が発生。日本側は当時も厳重に抗議し、証拠となる映像の収集を続けている。
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