神戸の住宅で白骨遺体発見 95歳母親死亡から10年、同居の息子は「社交不安で通報できなかった」

2025-07-11 18:09
(イメージ写真/Unsplash)
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兵庫県神戸市灘区の住宅で、95歳とみられる高齢女性の白骨遺体が見つかった。遺体はトイレ内で発見され、死後10年が経過している可能性がある。女性と同居していた60歳の息子・宮脇武久容疑者は、母親が死亡したことを知っていたにもかかわらず警察に通報せず、死体遺棄の疑いで逮捕された。

骨折で入院中に発覚、医療機関が不審に思い通報

『朝日新聞』など複数の報道によると、事件が明るみに出たのは今年5月下旬。宮脇容疑者は足を骨折して入院したが、医療機関のスタッフが母親の所在について尋ねた際に、はっきりと答えなかったことから不審に思い、灘警察署に通報した。

警察が灘区内の宮脇容疑者宅を訪れたところ、家の中はゴミが散乱しており、トイレ内から白骨化した遺体が発見された

「母が亡くなっていたが、誰にも相談できなかった」

その後のDNA鑑定により、遺体は宮脇容疑者の母親であることが確認された。警察の調べに対し、宮脇容疑者は「母親がトイレで倒れて亡くなっているのを見つけたが、自分は社交不安障害があり、誰にも相談できなかった」と供述している。

警察は遺体遺棄の疑いで宮脇容疑者を逮捕するとともに、母親の正確な死因や死亡時期についても詳しく調べを進めている。

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