大阪・関西万博》万博に「間伐材ベンチ」登場 森林資源の循環活用に協力

EXPO2025 大阪・関西万博の会場内に、未利用間伐材を活用したベンチが設置される。(リオン株式会社提供)

森林資源の循環利用、会場内で来場者の憩いの場に、2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博の会場内に、未利用間伐材を活用したベンチが設置される。これは、会場全体のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の一環として展開されている「Co-Design Challenge」プログラムに基づく取り組みで、医療機器メーカーのリオン株式会社(東京都国分寺市)が協力する。

このベンチには、国内の森林で間伐された後、従来は有効活用されることの少なかった枝や葉、樹皮などが使用される。森林保全の過程で発生する副産物を廃棄せずに再利用することで、木材資源の循環活用を促し、環境負荷の低減に寄与する狙いがある。

ベンチは万博会場の各所に設置される予定で、来場者の休憩場所としての役割を果たすとともに、サステナビリティを体感できる空間づくりに活かされる。単なる設備としての機能にとどまらず、環境資源の在り方や未来の暮らしを考えるきっかけとしての意義も込められている。

リオンは1944年創業の企業で、補聴器や音響測定機器などを主力とする。今回の取り組みでは、製造業としての技術や知見を提供する形ではなく、資源活用や社会課題への関心を形にするプロセスに参画している。

大阪・関西万博では、企業や自治体、市民団体らが「共創」をキーワードに、未来志向のプロジェクトを展開しており、今回のように生活環境の中で再生資源を活用する取り組みが複数進行している。

台湾ニュースをもっと深く:風傳媒日本語版Xをフォロー👉 @stormmedia_jp