台湾経済部水利署は本日(10日)、新北市および桃園市の一部地域に対して浸水警戒情報を発表した。新北市の鶯歌区と樹林区、桃園市の楊梅区では「二級警戒」に達しており、平鎮区と八徳区は「一級警戒」となっている。水利署は、住民に対し厳重な警戒を呼びかけている。
新北市2地域で浸水警戒が「二級」へ引き上げ
経済部水利署の最新の通報によると、新北市の鶯歌区および樹林区はすでに「二級浸水警戒」に達しているという。これらの地域では冠水がさらに悪化する可能性があり、住民は周辺の水位変化に細心の注意を払うとともに、浸水発生に備えて適切な準備を整えるよう促されている。
桃園市の4地域も浸水警戒対象に
一方、桃園市では4つの行政区が浸水警戒の対象となっており、うち楊梅区は「二級警戒」、平鎮区と八徳区は「一級警戒」とされている。水利署は特に地形的に低地となっている地域の住民に対し、冠水状況に十分注意を払うよう強く呼びかけている。
山間部の豪雨警報との関連も
今回の浸水警戒は、同日午前に中央気象署が発表した山間部の豪雨、大雷雨、大雨特報と密接に関連している。梅雨前線の影響により、北台湾地域では短時間に強い雨が続き、排水能力を超える降雨によって低地での冠水や浸水リスクが高まっている状況である。
専門家による注意喚起
専門家は、警戒地域内の住民に対し、低地や地下空間への立ち入りを避け、貴重品や電化製品を高い場所へ移すよう勧めている。また、万が一緊急の浸水被害が発生した場合には、すぐに119番通報するか、地域の区公所(行政サービスセンター)へ連絡して支援を求めるよう呼びかけている。
地下道や河川周辺にも注意
水利署はさらに、豪雨の間は地下道、地下室、低地が急速に浸水する恐れがあるため、通行者に対しこれらの場所への進入を避けるよう警告している。
また、北台湾の山岳地域では複数の河川で急激な増水のリスクが依然として存在しており、住民には河川エリアから距離を保ち、自身の安全に十分注意するよう求めている。 (関連記事: トランプ氏が関税撤回の理由とは?英FTが分析「真の理由は米国債危機」 | 関連記事をもっと読む )
編集:梅木奈実
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