舞台裏》アメリカは演技をやめた!台湾に直接核エネルギーと武器を売り込み だがトランプが本当に欲しいのは…。

2025-04-10 13:52
トランプ大統領の対等関税が世界経済を混乱へ、その中でも台湾は32%の高額関税を課され、全土が衝撃に陥っている。(資料写真、AP通信)
トランプ大統領の対等関税が世界経済を混乱へ、その中でも台湾は32%の高額関税を課され、全土が衝撃に陥っている。(資料写真、AP通信)
目次

アメリカのトランプ大統領は2024年11月に復讐を成功させ、再びアメリカ大統領に当選。就任前後を問わず、トランプが世界にもたらした驚きは少なくない。例えば、ホワイトハウスの大統領執務室で副大統領のバンスとともにウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、激しい言い合いの末に「You have no cards(あなたには切り札がない)」という名言を発し、世界中で話題となった。それだけでなく、ロシア・ウクライナ戦争に加え、イスラエル・パレスチナ戦争においても、トランプの行動は同様に世界を驚かせた。彼はパレスチナ人をガザ地区から移住させた後、戦争で荒廃したこの地域を「管理」し、地域経済を発展させると公言し、明らかにアメリカの対イスラエル・パレスチナ紛争における従来の原則をすべて打ち破った。

もちろん、世界の単極覇権国としてのアメリカは、軍事外交だけでなく、経済面でもトランプは傍観者ではない。2025年1月のトランプ就任時、国内外の主要経済機関の多くは、トランプによる台湾経済への衝撃はすでに過ぎ去り、将来はむしろ驚きの方が多いと分析していた。しかし予想外にも、トランプは新たな貿易戦争を開始し、4月2日には戦火は全世界に広がり、台湾も32%の関税の衝撃を受けた。特に、台湾積体電路製造(TSMC)がアメリカへの投資を拡大し、台湾もアラスカから天然ガスを購入している状況で、史上最良の台米関係と言われながら関税が中国よりわずか2%低いだけという事実は、世論を一気に爆発させた。賴清德総統は「台湾投資アメリカチーム」の結成を命じ、対米購入によって台米貿易赤字の問題を解決しようとしている。

20250314-034449_U1004_M1038500_198c.jpg
台湾の関税が中国よりわずか2%低いだけという事実は世論を一気に沸騰させ、賴清德総統は対米購入の拡大による貿易赤字問題の解決を命じた。(資料写真、総統府提供)

AITが与野党の政治家と会談 核エネルギー設備の販売を遠慮なく発言

実際、アメリカとのビジネス関係は、トランプが就任してすぐに、国内では方針の変化を感じ取った人もいた。『風傳媒』が把握しているところによると、AIT(米国在台湾協会)は定期的に青と緑の政治家と会合を持っており、今年の旧正月前にAITが青陣営の立法委員と会談した際、近づく大リコール時代や両岸関係などの議題に加え、アメリカの台湾に対するエネルギー安全保障の懸念にも触れたが、当時はあまり深く言及しなかった。 (関連記事: トランプ氏が関税撤回の理由とは?英FTが分析「真の理由は米国債危機」 関連記事をもっと読む

しかし、『風傳媒』の情報によると、旧正月後、AITの高官が直接立法院の重要な立法委員を訪問した。当時、青と緑は大リコール問題だけでなく、前回の予算凍結・削減戦争の余波がまだ続いていたため、その立法委員は秘書に過去数年の総予算削減と凍結額の表を事前に準備するよう依頼し、2025年度の総予算において、青陣営は過去よりも削減・凍結を行っておらず、むしろ史上最少であることを証明した。予想通り、AITのその高官は遠回しに、外国メディアが青白連合が国防予算を乱暴に削減していると多く報道していると述べたが、その立法委員は事前に準備していたため、最終的にアメリカ側は国民党の説明を聞くことになった。

最新ニュース
中国、対米関税を一気に84%へ引き上げ 世界市場に衝撃、株価・原油ともに急落
台湾・台北MRT車内が浸水 豪雨で淡水駅に水流入、乗客「水上列車みたい」
50カ国が順番待ちをする中、なぜトランプは日本を交渉へ指名したのか? 彼らは誰を派遣?交渉の切り札は何?台湾は何を学べるのか?
噂が現実に:トランプが関税を90日間停止し株式市場が急騰、投資家は本当に安心できるのか?
吳典蓉コラム:対米交渉 賴清德は蔡英文に及ばないのか?
速報》台湾・新北、桃園で浸水警戒発令 鶯歌・樹林・楊梅など6地域に注意呼びかけ
トランプ氏が関税撤回の理由とは?英FTが分析「真の理由は米国債危機」
トランプ氏、相互関税を90日延期も市場は警戒継続 エコノミスト誌が「3つの懸念」を指摘
世界の株式市場が急騰 トランプ氏が関税を90日間停止 台湾先物は夜間取引で9%超上昇
【速報】トランプ氏、関税措置を90日猶予 台湾株急騰で19,000突破 TSMC・鴻海はストップ高
台湾は習近平への大きな贈り物? 『エコノミスト』:アメリカは最終的に中国を再び偉大にする
トランプが「台湾の砦」全体を移転? 米商務長官:「半導体産業すべて」が台湾から米国へ移動
舞台裏》米国土安全保障省を動かす!内戦時の銃口が向くことを懸念 台米連携で暴力団の武装解除、竹聯幇主の権力闘争を注視
タイガーエア台湾初の女性董事長に黄世惠氏就任 LCC運営に精通、英語・日本語も堪能
松井秀喜氏、恒例の野球教室開催 魚雷バットに言及「違反でなければ自由」
舞台裏》柯建銘に何が起きているか誰が理解できるのか かつて柯文哲は違和感を、民進党立法委員は不満を、卓栄泰は苛立ちを感じ…
トランプ氏、対日24%関税を決定 石破首相の投資表明も効果なし、台湾も他人事ではない
琉球放送の元アナウンサー、同僚に薬物混入 睡眠薬入り飲料で急性薬物中毒、傷害罪で起訴
【台湾株暴落】TSMC800元割れ、鴻海は3日連続ストップ安 国安基金の支え効かず
米国、中国からの一部輸入品に104%の関税 ホワイトハウス「8日発効、9日徴収開始」
トランプ政権が米ウォール街を混乱へ、08年金融危機再来か! 英メディア:米企業「目立つ鳥は撃たれる」を恐れ、公然と敵対できず
トランプ氏の「相互関税」は水増し4倍? 米シンクタンクが誤算指摘、台湾の実質税率は10%程度
【台湾】トランプ氏の対中関税包囲網に板挟み 学者「中国は非平和手段に出る可能性」
トランプ氏、TSMCに圧力 「アメリカで工場を建てなければ100%関税」
【速報】台湾・宜蘭でM5.8の地震 北部広域で揺れ、国家警報システムも発動
寄稿:世界大地震の中で、緑陣営はまだ罷免の夢を見ている
【新新聞】トランプ高関税で世界を交渉テーブルに引き戻す 台湾の最大の弱点が露呈
舞台裏》関税大戦で台湾政府は苦難の女主役! 頼清徳の読書会閣僚は高慢、鄭麗君は後始末を担うのみ
【速報】台湾株価急落で国家安定基金が出動決定、必要に応じて資金投入 台湾株式市場の安定を維持へ
【日経平均1876円高】石破首相がトランプ氏と関税協議 米日会談で市場に反発ムード
「相互関税」唯一の免除条件? 「米国成分」適用除外の真相と台湾への影響とは
【台湾】元副総統が蔡英文氏の対米交渉起用を提言 「現内閣は責任を果たせるのか」と政権に5つの注文
米国「相互関税」政策、ベトナムの「ゼロ関税」提案でも揺るがず 米商務長官「国家安全保障の問題」と強調
【台湾】対米関税交渉に蔡英文氏起用案 前副院長「特使として適任」と指摘 TSMC投資も交渉材料か
【台湾】民進党党員2人が中国スパイ関与で除名 対中浸透工作に厳正対応
李忠謙コラム》関税が引き起こす世界経済の恐慌、トランプはいつ手を引くのか?
広末涼子容疑者、病院で看護師に傷害容疑現行犯逮捕 事故搬送後の“異常行動”に衝撃広がる
「北京が報復を続けるなら、中国に50%の関税を課す!」トランプ氏が再び強硬姿勢、中国製品への関税が104%に達する恐れも
JR秋葉原駅に“ちょっとミライ”が到来──次世代型エキナカ施設「エキュート秋葉原」、4月7日グランドオープン
【MLB】大谷翔平がドジャースと共にホワイトハウス訪問 トランプ大統領「彼はまるで映画スター」
米国が「不公正貿易10カ国」を公表:中国・日本が名指し、台湾の米国産豚肉・牛肉にも懸念
日米首脳が関税問題で電話会談 石破首相「一方的関税に強い懸念」 閣僚級協議へ
韋安観点|トランプの「アメリカ手術」:この治療は命取りになるのか?
台湾株、2000ポイント下落 過去には「79.8%暴落」も 当局が緊急対策
セブン店長が半年無休で自殺、過重労働で労災認定
台湾先住民が映像で語る「忘れられた戦い」 3年をかけた記録作品『百年原殤』
台湾株ショック止まらず 台湾株価指数先物がナイトセッションで再び暴落、一時17600ポイント割れ
日経平均が2644円安 トランプ氏の「相互関税」表明で売り殺到、史上3番目の下げ幅
【46%関税】「ベトナム製」がNike直撃 トランプがスニーカー市場を揺らす
舞台裏》中国、対台軍演に極超音速ミサイル『鷹撃21(YJ-21)』を投入 台湾は“極めて深刻”と評価