タイガーエア台湾初の女性董事長に黄世惠氏就任 LCC運営に精通、英語・日本語も堪能

タイガーエア台湾は本日臨時取締役会を開催し、黄世惠がタイガーエア台湾の取締役会長に就任し、同社初の女性会長となった。(タイガーエア台湾提供)

タイガーエア台湾(6757)は本日(8日)臨時取締役会を開催し、取締役会の選任により、董事長(会長)職に元チャイナエアライン(2610)高雄支社総経理の黄世惠氏が就任し、本日付で発効された。タイガーエア台湾としては初の女性董事長となる。

タイガーエアによると、黄世惠董事長は、オーストラリア・グリフィス大学(Griffith University)の航空管理修士号と、日本の東海大学国際関係学士号を有しており、2002年にチャイナエアラインに入社。これまでにチャイナエアライン台南支社経理、旅客部精緻旅行企画部経理、日本福岡支社総経理(九州全域の業務を統括)、米国ニューヨーク支社総経理(米東部地域を統括)、さらにチャイナエアライン系列のノボテルホテル(現・桃園空港ハイアットホテル)副総経理などの要職を歴任。また、2017年からはタイガーエア台湾の商務長を約3年間務め、LCC(格安航空会社)の運営モデルにも精通している。

黄世惠氏は豊富な学歴と職歴を持ち、英語と日本語にも堪能であり、タイガーエア台湾の経営に最も適した人材とされている。同時に、同社初の女性董事長として、これまでの管理経験を活かして収益向上を導くことが期待されており、同社に新たな風を吹き込む存在となるだろう。

そのほかの経営陣について、同社は、元財務長兼コーポレート・ガバナンス主管の徐心怡氏がキャリアプランのため4月15日付で退職すると発表。後任には賈瑋中が取締役会により任命され、4月16日付で就任する。賈氏はこれまでタイガーエア台湾の経営分析・株式業務部経理を務め、中原大学財経法律学科および台北大学企業管理学科のダブル修士号を取得。過去には会計事務所での勤務経験もある。

タイガーエア台湾は昨年(2024年)、就航10周年を迎えたほか、イノベーションボードから一般市場への上場変更も成功させている。また、同社は先週水曜日(4月2日)に、桃園〜日本・大分を結ぶ直行便を正式に開設。乗客180名を満載しての初フライトとなり、台湾から九州へのアクセスがさらに便利になった。

大分県は別府温泉や由布院温泉など、世界的にも有名な温泉地を擁する豊富な温泉資源で知られている。そのほかにも、九重夢大吊橋、金鱗湖、高崎山自然動物園、九州自然動物公園といった名所や、豊後牛、地獄蒸し料理、中津唐揚げといった地元グルメも、観光客に独特の体験を提供している。

台北〜大分線は当初、週2便で運航される。往路便(IT750便)は毎週水曜・土曜の正午12時に桃園空港を出発、復路便(IT751便)は毎週水曜・土曜の午後4時30分に大分空港を出発し、午後5時55分に桃園空港に到着する。 (関連記事: 2024年台北牛肉麺おすすめ12店舗! ミシュラン掲載店から老舗まで完全ガイド 関連記事をもっと読む

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編集:梅木奈実

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