大阪アジアン映画祭、2025年は万博連動の夏開催へ

2025-07-05 11:20
第21回大阪アジアン映画祭が、2025年8月29日(金)から9月7日(日)までの10日間にわたり開催される。大阪アジアン映画祭運営事務局
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インド・モンゴル・ベトナムの傑作上映も決定

第21回大阪アジアン映画祭が、2025年8月29日(金)から9月7日(日)までの10日間にわたり開催される。今年は例年の3月開催から一転し、大阪・関西万博の開催期間に合わせた“初の夏開催”として注目を集めている。

映画祭のテーマは「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」。アジア各国・地域の新作映画を競うコンペティション部門をはじめ、気鋭の監督によるインディ・フォーラム部門、話題の長編・短編を紹介する特別注視部門など、多彩なプログラムで構成される。オープニング作品、クロージング作品、そしてメイン部門の上映ラインナップは7月中旬より順次発表される予定だ。

また、今年の特別企画として「アジア映画傑作選~映画で巡るインド・モンゴル・ベトナム~」の無料上映会が実施される。会場は国指定重要文化財である大阪市中央公会堂。上映されるのは、インドの国民的スター シャー・ルク・カーン主演のアクション超大作『パターン/PATHAAN』(2023)、モンゴルの都市で暮らす若い女性の日常をポップに描いた『セールス・ガールの考現学』(2021)、ベトナムの伝統楽器の音色にのせて孤独な青年たちの交流を綴る『ソン・ランの響き』(2018)と、ジャンルも国も異なる多様な3作品。万博開催の機運を盛り上げる文化プログラムとして期待される。

さらに、若手映像作家の発掘と支援を目的とした芳泉文化財団協賛企画<映像研究助成><映像研究表彰>の上映作品も決定。世界初上映3本を含む計7作品が、大阪中之島美術館1階ホールにて無料上映される。

上映会場は、ABCホール、テアトル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館、大阪市中央公会堂を予定。映画祭の詳細情報、各部門の上映スケジュールは7月末頃に公式ウェブサイトおよびSNSで発表される。

大阪・関西万博と連動した初の夏開催となる今回の映画祭。アジア映画の魅力と新たな才能が交錯する10日間に、国内外から注目が集まる。

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