トップ ニュース 米下院可決「トランプ大きくて美しい法案」国債3.4兆ドル増、1200万人が医療保険喪失、貧困層に深刻な影響
米下院可決「トランプ大きくて美しい法案」国債3.4兆ドル増、1200万人が医療保険喪失、貧困層に深刻な影響 2025年7月3日、米国連邦下院が減税と支出削減法案の採決を可決し、議長ジョンソンが共和党員に囲まれ記者会見を開いた。(AP通信)
アメリカ独立記念日(7月4日)を翌日に控えた7月3日、アメリカのトランプ大統領が強く推進する論争的な大規模減税・歳出法案が、共和党が多数を占める連邦下院で極めて僅差で可決された。本法案は、トランプ氏の第二次政権における中核政策と位置付けられており、2017年の第1期政権下で実施された減税措置を恒久化するほか、社会福祉の大幅な削減を盛り込んでいる。ロイター通信によれば、この法案により今後10年間でアメリカの国債は最大3.4兆ドル増加すると見込まれ、約1,200万人が医療保険を喪失する可能性も指摘されている。
「大きくて美しい法案 」の可決は、トランプ氏が2024年の大統領選挙期間中に掲げた、移民政策の強化や中間層および企業への減税拡大といった公約の実現に向け、十分な財源が確保されることを意味する。この勝利はトランプ氏にとって極めて重要な意味を持つ一方で、米国社会における深刻な分断をさらに浮き彫りにした。
法案可決後、下院議長マイク・ジョンソン氏は「これは経済にロケット燃料を注入するようなもので、すべての船が浮かび上がることになる」と興奮気味に語った。ホワイトハウスはすでに、トランプ氏が東部時間の7月4日午後5時、独立記念日当日に正式に署名し、法案を発効させると発表している。
ロイター通信によれば、869ページに及ぶ本法案は、連邦議会で激しい攻防戦を引き起こした。共和党は、トランプ氏が設定した7月4日の独立記念日までに法案を成立させるべく、上下両院の議員が週末返上で協議を続けた。まず法案は上院で、賛成51票・反対50票というきわどい票差で可決された。決定打となったのは、J.D.ヴァンス副大統領 による議長決裁票であった。続いて下院での審議に移ったが、法案に伴う巨額の財政赤字や医療制度への影響をめぐり、共和党内でも深刻な対立があった。それでも、トランプ氏が直接圧力をかけたことで、党内の反対意見は最終的に封じ込められた。
トランプ氏はSNS上で「共和党にとって、これは簡単に『賛成』すべき案件だ。反対など馬鹿げている!!!」と投稿し、法案への全面的な支持を呼びかけていた。
最終的に、下院は賛成218票、反対214票という僅差で法案を可決した。220名の共和党議員のうち、造反票を投じたのは2名にとどまった。ペンシルベニア州選出の穏健派ブライアン・フィッツパトリック氏と、ケンタッキー州選出の保守派トーマス・マッシー氏である。マッシー議員は、法案が歳出削減の面で不十分であることを理由に反対票を投じた。
法案の核心:永久減税対社会福祉への影響 本法案の核心は、「恒久的な減税」と「社会福祉の削減」という大規模なトレードオフにある。
減税面では、2017年にトランプ氏が署名し、2025年末に失効予定であった個人および企業向けの減税措置を恒久化することが、法案の最大の柱となっている。さらに、チップ収入や残業代、高齢者や自動車ローンに対する税控除といった、トランプ氏が選挙戦で掲げていた複数の減税優遇策も新たに盛り込まれた。共和党は、これらの措置がすべての所得層の負担軽減につながり、経済成長を促すと主張している。
一方で、こうした減税の代償として、政府支出の大幅な削減が求められる。議会予算局(CBO)の分析によれば、今後10年間で1.1兆ドルにのぼる歳出が削減される見通しであり、その大半は「メディケイド(Medicaid)」に集中している。メディケイドは、7,100万人超の低所得者に医療保険を提供する重要な社会保障制度であるが、本法案では申請要件の厳格化や就労義務の導入が盛り込まれており、結果として約1,200万人が保険資格を失うと予測されている。
地方医療の崩壊を懸念する党内の声を抑えるため、共和党は最終段階で500億ドルの追加予算を盛り込み、農村部の医療機関への補助金として充てることとした。また、法案には、食品安全網として機能してきたフードスタンプ(補助的栄養支援プログラム)などの削減や、数十項目に及ぶグリーンエネルギー関連の優遇措置の撤廃も含まれている。
ニュース辞典:議会予算局(CBO) アメリカ議会予算局(Congressional Budget Office)は、1974年に設立された無党派の連邦機関である。その主な任務は、議会に予算や経済問題に関する独立した分析報告を提供することである。CBOの予測や評価は、アメリカ経済と財政への影響を評価するための黄金標準であり、ワシントンでの政策討論において非常に高い信頼性を持つ。
史上最長演説に見る悲壮な抵抗 共和党による強硬な法案推進に対し、民主党は議会内で激しいが実を結ばない抵抗を展開した。民主党議員は全員が法案に反対票を投じ、「億万長者を利し、一般市民を犠牲にする悪法だ」と厳しく批判した。
下院民主党のリーダーであるハキーム・ジェフリーズ氏は抗議と審議引き延ばしのため、8時間46分に及ぶ長時間演説を行い、下院史上最長記録を更新した。ジェフリーズ氏は演説の中で、「この法案の本質、そしてアメリカの普通の家庭を傷つけるあらゆる削減措置の唯一の目的は、億万長者に巨額の減税を与えることだ」と強い怒りをあらわにした。
無党派の政策アナリストらの多くは、今回の法案によって最も恩恵を受けるのはアメリカの最富裕層であると分析している。一方で、低所得層にとっては、受けられる減税の恩恵よりも福祉削減による損失が上回る可能性が高く、実質的な可処分所得が減少するおそれがある。
経済学者らはまた、急増する国債が短期的な景気刺激効果を相殺するだけでなく、長期的には借入コストの上昇という深刻なリスクを招くと警告している。さらにこの法案は、今日の減税による恩恵の代償を、将来の若年世代に負わせる「世代間の富の移転」であるとも指摘されている。
「大きくて美しい法案 」が米国財政に及ぼす長期的影響について、経済学者や国際的な投資家の間で懸念が広がっている。議会予算局(CBO)の報告によれば、法案は今後10年間で4.5兆ドルの税収減をもたらす一方、歳出は1.1兆ドル削減される見通しであり、結果として純増で3.4兆ドルの国債が新たに発行されることになる。
2025年時点で、米国の国債残高はすでに36.2兆ドルに達している。こうした財政悪化の兆候を受け、国際信用格付け機関ムーディーズ(Moody's)は2025年5月、米国の債務膨張への懸念を理由に、主権信用格付けを引き下げた。さらに、一部の海外投資家からは、今回の新法案の成立によって、米国債の魅力が低下しつつあるとの声も上がっている。
更多新聞請搜尋🔍風傳媒
最新ニュース
舞台裏》新疆が台湾人に大人気に?「合掌村」「イエローストーン」が一度に楽しめる旅先とは 台湾の作家・張曼娟氏が最近新疆を訪れ、彼女のFacebookで宿泊の手頃さや景色の美しさについて絶賛のコメントを共有した。これに対し、「青鳥」から「血まんじゅうを食べている」と批判されるも、政治的な波紋が新疆観光熱を止めることはないようだ。新疆旅行に精通する知全旅行社の台湾ニュースをもっと深く陳嫺容執行長は『風傳媒』に対し、昨年のフーコック島に続き、今年の台......
台湾侵攻は中国に壊滅的打撃? ロシアの衰退に乗じた「北方戦略転換」説に注目 長年にわたり、国際社会は中国本土による台湾への脅威に強い関心を寄せてきた。しかし、近年浮上したある新たな証拠が注目を集めている。中国国内の審議資料と、流出したロシアの情報文書を組み合わせた分析によれば、北京はより大胆な計画を密かに練っている可能性がある。すなわち、中国の戦略的野心は北方へと向きを変え、ロシアのシベリアを狙っているというのだ。この動きは、中国の......
台風4号「ダナス」発生か 台湾接近で週末に暴風・大雨の恐れ 台湾南方の熱帯擾乱が急速にまとまりつつあり、本日(4日)夜から明朝にかけて熱帯低気圧に発達する可能性がある。さらに発達すれば、今年第4号台風「ダナス(Danas)」となる見込みである。当該システムは台湾に非常に近いため、台風となった場合、直接台風警報が発令される可能性があり、最速で明日午後に接近する見込みである。台風「ダナス(Danas)」台湾直撃の恐れ中央......
インタビュー》米国「防衛費増やせば関税下げる」 台湾に「イスラエル・モデル」提案も 6月25日、北大西洋条約機構(NATO)の32の加盟国は、2035年頃までに国防支出を国内総生産(GDP)の5%に増やす目標を合意し、この合意は国際社会を驚かせた。続いて、EUはアメリカからのほとんどのヨーロッパ輸出品に10%の「普遍関税」(universal tariff)を課す貿易取決めを受け入れると報じられ、他の主要貿易パートナーも7月9日までにワシン......
米越が貿易協定 「原産地偽装」に40%課税も 対中対策の新たな一手か 米トランプ大統領は2日、アメリカがベトナムと貿易協定を締結し、ベトナムからの輸入品に20%の関税を課すことを発表した。一方で、米製品はベトナム市場に無関税で流入できることになった。トランプ氏は自身のSNS「Truth Social」でこの協定にについて発表し、また協定にはベトナムが起源地ではない商品がベトナムを経由して米国に輸入される場合、米国が40%の「ト......
米越が関税協議で合意も、日本は譲歩拒否 石破首相「関税より投資、防衛費は自ら決める」 アメリカのドナルド・トランプ大統領が主導する「相互関税」制度の交渉期限が7月9日に迫る中、ベトナムはイギリスに続いて7月3日、米国との間で関税協定に合意した。これにより、米国はベトナム製品に20%の関税を課す一方、ベトナムは米国製品に対する関税を撤廃する。こうした中、日本の石破茂首相は米国への譲歩を拒否し、「関税よりも投資が重要」との立場を強調。国防費の増額......
特別インタビュー》米軍、イラン核施設を精密爆撃 NATO覚醒で全加盟国「防衛費5%」合意へ 米国のトランプ大統領は、「ミッドナイト・ハンマー作戦」を発動し、B-2スピリットステルス戦略爆撃機を派遣して、GBU-57大型貫通爆弾によりイランのフォルドゥなど3か所の地下核施設を精密に攻撃した。この大胆な軍事行動は世界を驚愕させ、イランに深刻な打撃を与えることとなった。さらに注目すべきは、この行動が北大西洋条約機構(NATO)の加盟国32か国の防衛意識を......
鹿児島・トカラ列島で地震1000回超 7月5日大地震説に現実味?専門家「M7級の確率7割」 日本の漫画家・たつき諒氏が、著書『私が見た未来』の中で「2025年7月5日に大災害が発生する」と予言したとされ、SNSなどで話題となっている。本人はすでに予言内容を否定しているが、鹿児島・トカラ列島周辺で地震が相次いでいることから、不安の声が広がっている。こうした中、台湾の地震学者・郭鎧紋氏は、「今後1カ月以内にマグニチュード(M)7以上の地震が発生する確率......
評論:新台湾ドルが急騰 背景に米台交渉の「静かな取引」か アメリカのトランプ大統領が推進する「相互関税」制度の猶予期間が7月9日に終了を迎える中、米国と台湾の貿易交渉が合意に近づいているとの報道が出ている。台湾の鄭麗君副行政院長は、台米間の交渉において建設的な進展があり、「互利共栄」の結果に期待していると述べた。注目すべきは、その「共栄」の瞬間に、新台湾ドルの為替レートが急騰した点だ。ワシントンへの訪問交渉で台湾政......
台湾文化の精髄が大阪に集結 安藤忠雄設計空間で「台湾スペクトル」展開催へ 台湾文化部は8月2日より、大阪で台湾の多様な文化と歴史を紹介する展覧会「台湾スペクトル(台湾光譜)」を開催する。会場は、建築家・安藤忠雄氏が設計を手がけ、昨年オープンした複合文化施設「VS.(ヴイエス)」。15メートルの吹き抜け天井を持つこの現代的な展示空間で、台湾という島の複雑な歴史と精神が立体的に描き出される。今回の展示は、アート、クラフト、テクノロジー......
グラビアから再出発、小倉ゆうかさんが語る「原点」と「台湾との縁」 女優・モデルとして活動してきた小倉ゆうかさんが、7月7日発売の講談社『週刊ヤングマガジン』の表紙を飾ることが発表された。活動を控えていた期間を経ての復帰となる今回のグラビア撮影は、小倉さんにとって再出発の第一歩。風傳媒の取材に応じた彼女は、現在の心境や撮影に込めた想い、そして台湾との意外な縁について語ってくれた。女優・モデルとして多彩なキャリアを歩んできた小......
台北市元副市長の妻が転落死 拘留中の夫を支え続けた末の悲劇 台湾・台北市元副市長だった彭振声氏は、京城事件の再審で7月1日に法廷に出廷し、捜査録音の検証に臨む予定だった。しかし開廷直前、妻の謝夏蕎氏が転落死したという知らせを受け、法廷で衝撃を受けて号泣した。彭氏はこれまでに、拘留期間中に妻がうつ病を患っていたことを明かしており、この日も涙ながらに「もう生きていたくない、私は無実だ」と訴えた。2度にわたって姿を見せた妻......
イラン、ホルムズ海峡に機雷準備か 米国が機雷搭載を確認「封鎖の現実味」と警戒強める アメリカの政府関係者2人がロイター通信に語ったところによると、イラン軍は先月、ペルシャ湾内で船舶に機雷を搭載する動きを見せていた。これを米政府は、世界の主要エネルギー輸送路であるホルムズ海峡の封鎖準備と見なしている。この行動は、6月13日にイスラエルがイラン国内の複数拠点を空爆した後に確認されたもので、中東情勢の緊張がさらに高まった一因となっている。情報提供......
医薬品原料の5割が中国依存 ジェネリック薬協会が危機感「薬なければ治療できない」 アメリカのトランプ大統領が「米国の薬価を30~82%引き下げる」と「対等関税」の主張を打ち出していなければ、外部は今なお台湾の製薬業界が抱える体系的な弱点を過小評価していたかもしれない。台湾の製薬産業の現状と課題について、台湾ジェネリック医薬品協会の理事長である陳誼芬氏は率直に「薬は必需品であるにもかかわらず、私たちは最も厳しい経営環境に置かれている」と語り......
習近平氏がBRICS首脳会議を初めて欠席 「傀儡化」や「権力移行説」に現実味との見方も 中国・北京の対外経済貿易大学で教鞭を執るグレゴリー・W・スレイトン氏は寄稿文の中で、習近平氏がすでに実権を失っている可能性があり、8月にも退陣する恐れがあると指摘した。多くの関係者が今回も単なる憶測に過ぎないと見なしていた中、習近平氏は異例にもBRICS首脳会議を欠席した。習近平氏、在職中「初めての欠席」BRICSサミット中国外交部の報道官、毛寧氏は2日、ブ......
舞台裏》妻の訃報に法廷で崩れ落ちた元副市長・彭振聲氏 民眾党が全面支援へ 台湾・民眾党前主席の柯文哲氏や威京グループ主席の沈慶京氏らが関与する京華城事件は、現在、裁判での攻防段階に入っている。2025年7月1日午前、台北市の元副市長である彭振聲氏は、裁判で証拠として提出される予定の光ディスクの検証に出廷することになっていたが、突如として妻が自ら命を絶ったとの知らせを受けた。彭氏は法廷内で激しく泣き叫び、「生きていたくない」「私は冤......
秋田市長が台湾・台南訪問 友情の証「秋田街」誕生へ 教育・スポーツ交流も加速 日本・秋田市の沼谷純市長は7月2日、台湾・台南市を訪問し、台南市の黄偉哲(こう・いてつ)市長と会談を行った。会談には台南市の蘇恩恩・新聞及び国際関係処長、鄭新輝・教育局長、陳良乾・体育局長も同席し、両市の教育・スポーツ分野における今後の交流について活発な意見交換が行われた。黄市長は、秋田市を含む日本の19都市と台南が友好関係を築いていることに触れ、「長年にわ......
日米韓の14大学で発覚! 学術論文に秘密指令を埋め込み、AIが高評価を出す 「日本経済新聞」の報道によれば、日本の早稲田大学、アメリカのワシントン大学、韓国科学技術院(KAIST)など、世界的に有名な14の大学の論文に、人工知能(AI)だけが認識できる秘密指令が埋め込まれ、「この論文に高評価を与えるように」との指示が発見された。早稲田大学の教授は、これはAIに依存する「怠惰な査読者」に対抗するものだと述べた。「日本経済新聞」が調査し......
イラン反体制派指導者、抵抗運動が広がる 神権体制崩壊が始まったとの見方示す アメリカとイスラエルは6月21日、イランの複数の核施設を共同で空爆し、「イラン政権打倒」を示唆する政治的メッセージを発信し中東の情勢を激震させた。外部がテヘラン政権の行方に注目する中、イラン主要反対勢力「イラン全国抵抗委員会」(NCRI)リーダーのマリヤム・ラジャヴィは、外部からの軍事圧力の有無にかかわらず、国内には既に具体的で広範な反抗ネットワークが存在し......
インタビュー》台湾海峡の緊張はなぜ続くのか 野党幹部・元高官インタビューで見えた対話の壁 台湾の蕭美琴副総統は最近、海外メディアのインタビューに応じ、「中華民国憲法を守り、現状を維持する」と強調した。これに対し、中国国民党の副主席である夏立言氏は、風傳媒のインタビューで「馬英九政権時代の両岸関係は平和と繁栄にあった」とし、現在の民進党政権下では「戦争の危機」に直面していると主張。「現状維持」という言葉の意味を明確にしなければ、国民を欺くことになる......
トランプ氏「日本は甘やかされてきた」 対日関税25%警告に波紋広がる 日米間の貿易交渉が難航している。トランプ大統領は6月30日、日本に対し貿易赤字の削減を強く要求し、「米が不足しているのに米国産米を買わない」「甘やかされている」と批判した。さらに、7月9日には「貿易協定を終わらせる通知」を出すとまで警告している。交渉の期限が迫る中、支持率が低迷する石破茂内閣は、国内政治の混乱にも直面し、参議院選挙で苦戦を強いられている。石破......
トランプ氏「関税交渉の延長なし」 日本に30%超の関税示唆、緊張高まる アメリカのトランプ大統領は、現地時間7月2日、エアフォースワンの機内で記者団に対し、関税交渉の期限延長を「考えていない」と明言した。来週7月9日に90日間の猶予期間が終了するなか、日本を含む複数の貿易相手国に対して高関税の再適用や追加課税を行う可能性を改めて示唆した。なかでも日本に対しては「非常に厳しい」「甘やかされている」と批判を強め、合意に至らない場合、......
台北市で防空演習、7月17日実施へ MRT全駅「入場のみ」制限、全市で人と車両の通行規制 台湾・台北市では、2024年の「漢光実動演習」および「民安演習」「万安演習」を統合した「都市レジリエンス演習」の一環として、7月17日(木)午後1時30分から2時まで全市を対象とした大規模な防空演習が実施される。これに伴い、台北捷運(MRT)の全駅では演習時間中「入場のみ」となり、出場は制限されるほか、人と車両の通行も一時的に規制される。「防災意識を日常に」......
台湾副市長の妻が自殺 汚職審理の直前に 「私は無実だ」法廷で号泣の訴え、妻の死が供述に影響か 京華城開発に絡む汚職事件の審理が、約1カ月の中断を経て2025年7月1日に台北地方法院で再開された。この日の法廷では、元台北市副市長の彭振聲氏、都市発展局元執行秘書の邵琇珮氏、そして業者・鼎越開発の元董事長である朱亞虎氏による調書の録音が確認された。検察側の尋問が適正であったか、あるいは違法性があったかが焦点となっている。彭氏は2024年末に罪を認め、500......
台湾・雲林県、超高齢社会に備え日本の在宅医療を視察 県長が悠翔会を訪問し先進事例を学ぶ 7月1日、台湾・雲林県長・張麗善氏を先頭にした専門家チームが、日本最大規模の在宅医療機関「悠翔会」を訪れ、在宅ケア強化の学びを得るために対話をスタート。現地からの驚きの指摘が、在地での高齢者支援の必要性を強く印象付けた。雲林県の取り組み:「無壁病院」構想を始動雲林県保健局は2024年から「在宅急症ケア付加価値プログラム」を導入。台大雲林分院、雲林基督教病院、......
「7月5日地震説」拡散の中、政府が南海トラフ地震対策を正式決定 10年で死者8割減目指す 日本政府は7月1日、南海トラフ巨大地震に備える新たな防災政策「南海トラフ地震防災対策推進基本計画」を閣議決定した。最悪の場合で約29万8000人の死者、235万棟の建物倒壊が予測される中、同計画では今後10年以内に死者数を最大80%削減し、建物の全壊数を半減させる目標が掲げられている。今回の計画では、従来の48項目から205項目へと対策を大幅に拡充。避難路や......
天気予報》「台風が2つ連続で発生か」 最新の進路予測で台湾上陸の可能性も 本日(2日)、台湾全域は概ね晴れ時々曇りの天気が続き、気温は高く、午後には中南部及び山間部で局地的な雷陣雨が発生する可能性がある。この天気は金曜日(4日)まで続く見込みである。しかし、土曜日(5日)には、午後の対流活動が一層活発になり、新竹以南および各地の山間部で雷雨の確率が増加し、降雨範囲も拡大すると予想されている。午後の雷雨、中南部の山間部に集中 土曜日......
建築家・藤本壮介、初の大規模個展「原初・未来・森」 森美術館で開幕 森美術館で「原初・未来・森」展が開幕建築家・藤本壮介の過去から未来までの歩みを包括的に紹介する初の大規模個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が、2025年7月2日から森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)で始まった。会期は11月9日まで開催される。建築家・藤本壮介による初の大規模個展「藤本壮介の建築:原初・未来・森」が、7月2日から森美術館(六本木ヒルズ森......
評論:わが国は取り戻せるのか? 台湾・前台北市副市長の彭振聲氏が京華城案件への関与で出廷した際、妻が自死したとの知らせを受け、法廷の外で慟哭しながら「私は無実だ。なぜ台北に来たのか。私は国に申し訳ないことをした。検察官は私の命を奪おうとしている。検察官に良心はあるのか。なぜ私はこのような国に生まれたのか」と声を上げた。訴えの一言一言は、血と涙に満ちていた。彼の叫びが、自らの運命、さらには京......
フェアモント東京、7月1日グランドオープン 都心と湾岸に交差するラグジュアリーの新拠点 港区芝浦に、新たな高級ホテル「フェアモント東京」が本日2025年7月1日、ついにグランドオープンしました。1907年創業の伝統ある高級ホテルブランド「フェアモント」の日本初進出となります。“つなぐ”をテーマに開業セレモニーオープン当日は「つなぐ(TSUNAGU)」をコンセプトに、ホテルが大切にする「人・地域・文化をつなぐ」という思いを象徴するリボンカットが開......
建築家・内藤廣の思考を再構成する都市展「赤鬼と青鬼の場外乱闘」、渋谷で7月開幕 建築家・内藤廣氏の創作思想とその軌跡を多角的に紹介する展覧会「建築家・内藤廣 赤鬼と青鬼の場外乱闘 in 渋谷」が、2025年7月25日(金)から8月27日(水)まで、渋谷ストリームホール(東京都渋谷区)で開催される。本展は、2023年に島根県立石見美術館で好評を博した展覧会の“都市版”ともいえる再構成企画。会場を都市・渋谷に移し、約50年にわたる内藤氏の建......
為替市場に緊張感 トランプ氏の圧力で新台湾ドル高、円とウォンは異常な低迷 高額の対等関税に対する90日間の猶予期間がまもなく終了し、新台湾ドルの上昇圧力が企業を取り巻く中、メーカー各社の先行き見通しは慎重さを増している。台湾経済研究院が本日発表した6月の季節調整済み製造業購買担当者指数(PMI)は、前月比1.4ポイント低下の49.6%となり、再び景気の縮小を示した。製造業の将来の展望は慎重、3か月連続の収縮台湾経済研究院は、米国に......
中国発のJAL便が関空に緊急着陸 ボーイング737型で再び異常 乗客「遺書を書いた」 6月30日午後8時50分ごろ、上海浦東空港発・東京成田空港行きのボーイング737型旅客機が、大阪・関西国際空港に緊急着陸した。日本国土交通省大阪航空局によると、機内には乗客および乗員あわせて191人が搭乗していたが、全員にけがや体調不良はなかったという。当該便は、JL8696/IJ004便で、日本航空(JAL)とその傘下の格安航空会社「スプリング・ジャパン」......
フェス前にチェック!フジロック会場体験・新グッズ・チケット配送締切が続々公開 国内最大級の野外音楽フェスティバル「FUJI ROCK FESTIVAL '25」の開幕がいよいよ約1か月後に迫る中、主催者は6月27日、新たな会場アクティビティの内容やチケット配送の締切、注目のオフィシャルグッズ、さらには人気エリア「PYRAMID GARDEN(ピラミッドガーデン)」による初の単独イベント開催を発表した。大人も子どもも楽しめる新アクティビ......
「エキュート日暮里」5周年記念で限定グルメ&体験イベント “ご縁”をテーマに特別企画開催へ 「一互一縁」キャンペーンで限定グルメや体験企画もJR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーが運営する駅ナカ商業施設「エキュート日暮里」(東京都荒川区)は、2025年7月15日にリニューアルオープンから5周年を迎える。これを記念し、7月8日(火)から7月27日(日)まで、周年記念イベント「エキュート日暮里5周年祭『一互一縁(いちごいちえん)』」が......
李忠謙コラム》トランプ氏の「ミッドナイト・ハンマー」は何を砕いたのか? 国際社会は「解放日」以降、トランプ2.0の予測不能な行動と急速な展開に翻弄されてきたが、米軍によるイラン核施設への「ミッドナイト・ハンマー作戦」は、再びトランプの電撃的な手腕を印象づけた。B-2爆撃機がGBU-57でフォルド核施設に穿った大きな穴が、イランの核計画、中東情勢、そして数千キロ離れた台湾に何を意味するのかは、今後の時間と証拠を待たなければならない......