台湾南部・嘉義県に「台湾版ディズニー」と称される新観光スポットが登場する。嘉義県大林鎮の大埔美精密機械園区に建設されたテーマ施設『オーレボー夢の城※仮訳(歐樂沃築夢城堡/OTHER WORLD)』が、2025年7月にプレオープンを迎える予定で、すでに地元ではフォトスポットとして大きな注目を集めている。
施設の運営開始に先立ち、嘉義県文化観光局は6月29日、中央通信社に対し「園内にはロマンチックな城やヨーロッパ風の町並み、チョコレート工場、回転木馬などが揃い、来園者はまるでヨーロッパの静かな村に迷い込んだかのような体験ができる」とコメントした。
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嘉義県文化観光局は本日(29日)、風傳媒の記者に対し、大埔美精密機械園区には現在、すでに6カ所以上の個性豊かで明確なテーマを持つ観光工場が進出していると明らかにした。ロマンチックで美しい「佐登妮絲城堡(Château De Jourdeness)」、癒しのガーデンをテーマとした「蓋婭莊園(ガイアガーデン)」、音楽とふれあえる「卡羅爾銅管樂器(キャロルブラス音楽工場)」、お菓子の世界を体験できる「老楊方城市(老楊菓子都市)」、創造力を刺激する手作り体験の「丸聚星球(丸聚星球クラフト施設)」、そして新たに開業を控える「オーレボー夢の城※仮訳(歐樂沃築夢城堡/OTHER WORLD)」などが挙げられる。
文化観光局によれば、園区内の観光工場は年間数十万人の来訪者を集めており、嘉義県の観光業に大きな推進力を与えているという。特に「オーレボー夢の城※仮訳(歐樂沃築夢城堡/OTHER WORLD)」は正式営業を開始する前からすでに多くの人々が訪れ、写真撮影やSNS投稿を通じて高い関心と期待を示しており、試験営業の開始により新たな観光ブームの到来が予想される。
同局はまた、大埔美園区は地理的条件にも恵まれており、国道3号に隣接し、梅山太平雲梯や竹崎親水公園といった人気観光地への交通の要衝に位置していると説明。政府資源の活用による観光ルートの統合を進めており、梅山茶園や竹崎のエコツアーと結び付けた環状型の観光回廊の形成を図っている。これにより、嘉義県の観光ブランドとしての地位と全国的な競争力を一層高める狙いだ。 (関連記事: 「ディズニーストア 東京ディズニーリゾート店」、7月6日にリニューアルオープン | 関連記事をもっと読む )
一方、嘉義県議会は先日、現地視察として「オーレボー夢の城※仮訳(歐樂沃築夢城堡/OTHER WORLD)」を訪問。参加した県議らは相次いでFacebookに視察の様子を投稿し、大きな期待感を示した。民進党の姜梅紅議員の事務所主任である姜鈞翔氏は、「メイン建物にはヨーロッパ風の城やプロヴァンス風の街並み、チョコレート工場、メリーゴーラウンドなどが設けられており、水色を基調とした建物外観や童話のような尖塔、チョコレートの香りが漂う空間は、まるでヨーロッパの静かな小さな町にいるような感覚を味わえる」と語った。