パンデミック以降、海外旅行に向かう人が増える一方で、台湾国内旅行はやや低調な状況が続いている。そんな中、あるネットユーザーがSNSのThreadsに投稿した内容が話題となった。「国内旅行が高いからといって海外ばかり選ぶのは、もうやめよう」と呼びかけ、自身の経験から台南を強く推した。
観光・グルメ・物価で圧倒的支持
彼は、台南には豊富なグルメや観光地があり、何より物価が手頃であると紹介。中西区の繁華街に平日滞在した際には、2人部屋が1泊1400元(約6,900円)と格安で、周辺には行列のできる人気店も多かったと語った。
投稿が公開されると、ネットユーザーからは次々と反応が寄せられた。「本当に台南の中西区が快適すぎて大好き」「質の高い宿が手頃価格で泊まれる」「台南は本当に美味しい、行列だけが美食じゃない、食通同士で店リストを交換するのが一番」「台南は本当に素晴らしく、もう一度深く旅行したい(すでに3回訪れたけど)」など、台南を絶賛するコメントが相次いだ。
台南は台湾六大都市の一つであり、古跡が街中に点在し、歴史と文化に根ざした都市として知られる。地元グルメも多彩で、牛肉湯や鱔魚意麵といった名物料理が旅行者の間で高い人気を誇る。多くの人気店が『ミシュランガイド』にも掲載されており、その美食の実力は国際的な評価も受けている。
観光地としての人気も高く、2024年には台南で最も訪問者数が多かった場所として、安平(1449万人)、南鯤鯓代天府(643万人)、南紡ショッピングセンター(624万人)が挙げられている。多くの施設が無料で楽しめる点も、台湾人旅行者にとって大きな魅力となっている。
台南の魅力が海外に広がる!CNN・ナショジオも「人生で訪れるべき都市」に選出
近年、台南の魅力は海外メディアからも注目されている。CNNは2024年の「今年訪れるべき世界の24の場所」の一つとして台南を選出。台湾で唯一の選出都市となった。CNNは、台南を「ストリートフードの都」として紹介し、牛肉湯や蚵仔煎のような地元グルメ、夕日が映える塩田や草山月世界のような景勝地、新設博物館のモダンな雰囲気などを評価した。
さらに、2023年にはBooking.comが台南を「世界の10大サステナブル観光地」の一つに選び、英『ナショナルジオグラフィック旅行雑誌』も「2024年最もクールな30の場所」の中に台南を選出。台湾から唯一の選出となった。
台南市の黄偉哲市長は、こうした国際的評価について「市政府チームが推進してきた国際観光戦略が実を結んだ証」とし、今後さらに多くの外国人観光客に台南の文化と美食を体験してもらいたいと語っている。
台湾ニュースをもっと深く⇒風傳媒日本語版X:@stormmedia_jp (関連記事: 旗山老街、瑞豊夜市も敗北! 高雄の最強観光地、488万人を魅了する景観美と豊富なグルメ | 関連記事をもっと読む )