台湾の航空会社が世界一の快挙!機内食と清潔度で世界最高評価

2025-06-29 12:19
「SKYTRAX世界航空会社賞」17日に授賞式開催、台湾の2社が「2025年最優秀航空会社」の世界トップ20に。(イメージ写真/photoACより)
目次

世界の航空業界が注目する「2025年SKYTRAX世界航空会社大賞」が、6月17日にフランス・パリ航空ショーで開催された。この賞は1999年に創設され、航空界の「オスカー」とも呼ばれる名誉あるランキングで、独立かつ公平な評価基準により世界中の信頼を集めている。

カタール航空が9度目の覇権、シンガポール航空が堅実な2位

今年のランキングでは、カタール航空が通算9度目となる「年間最優秀航空会社」を受賞。新たに開設したビジネスラウンジ「Al Mourjan The Garden」も高評価を受け、「世界最優秀ビジネスクラスラウンジ」の栄誉に輝いた。

2位はシンガポール航空で、「アジア最優秀航空会社」としても表彰された。乗務員のサービスやファーストクラスの質が特に評価され、「世界最優秀乗務員」と「世界最優秀ファーストクラス」の栄誉を得た。

エバー航空が「世界一清潔」、スターラックスは16位アップの快進

台湾からはエバー航空とスターラックス航空の2社が世界トップ20入りを果たした。

エバー航空は前年の第8位から12位に順位を下げたものの、「世界最清潔航空会社」では堂々の1位に輝いたほか、「空港サービス」では3位、「キャビンクルー」では5位にランクイン。また、「エコノミークラスの機内食」では世界一と評価された。

スターラックス航空は開業からわずか5年でトップ20に初登場。昨年の34位から18位へと急上昇し、「世界最優秀進歩賞」の1位を獲得した。さらに、SKYTRAXによる「五つ星航空」評価も初めて受けた。今年この評価を得たのは、世界でわずか11社に限られる。

CEOの翟健華氏はパリでの授賞式に出席し、「わずか数年でこのような国際的な評価を得たことは大きな励み。今後もサービスを最適化し、台湾から世界へ“家のような温もり”を届けたい」と語った。

細部でも台湾航空が世界トップ水準

激しい競争を繰り広げる各部門で、台湾の航空会社も素晴らしい成果を上げた。

エバー航空は「世界最清潔な航空会社」だけでなく、「キャビンクルーが優秀な航空会社」部門でも1位を獲得。スターラックス航空は7位、チャイナエアラインは11位に入り、台湾の航空会社が機内衛生や接客サービスで高く評価されたことが分かる。

また、チャイナエアラインもランキングを大きく伸ばし、昨年の49位から37位へと上昇。台湾の航空業界全体が国際的な競争力を強化していることがうかがえる。

そのほかの主要部門では、ファーストクラスではシンガポール航空、エミレーツ、エールフランスが上位を独占。ビジネスクラスではカタール航空、シンガポール航空、キャセイパシフィックが、プレミアムエコノミーではヴァージン、JAL、エミレーツが、エコノミークラスではキャセイ、カタール、シンガポールがそれぞれトップに入った。

今回の結果は、2024年9月から2025年5月までに100カ国以上で実施された乗客満足度調査をもとに、325社の航空会社を評価したものである。このランキングは、航空各社のサービス品質を可視化するとともに、旅行者にとって重要な選択指標としての役割も果たしている。

中国語関連記事

​編集:田中佳奈