2025大阪万博》台湾の“未来”と“感性”を体感!大阪万博・TECH WORLD館の見どころ解説

2025年万博が13日に日本の大阪で開幕します。(黄信維撮影)

2025年世界博覧会(大阪・関西万博)は13日に日本大阪の夢洲にて開幕を迎える。開幕前に主催者側が9日にメディアデーを開催し、台湾TECH WORLD館は「世界をつなぎ、共に素晴らしい未来の生活を創造する」をテーマに、大阪万博の「輝かしい生命の未来社会を創造する」という核心理念に呼応している。館長である対外貿易発展協会副秘書長の邱揮立氏は、人と人との共生、人と自然との共生、社会と社会との共生があってこそ、グローバル社会は真の共生の未来へと歩みを進められると指摘し、これら3つの理念を表現するため、展示館には3つの劇場が設けられている。

TECH WORLD館は「ライフ(生命)」「フューチャー(未来)」「ネーチャー(自然)」の3大テーマ劇場を展示の核心とし、ソフトウェアとハードウェアの技術を融合させ、クロスメディアによる没入型体験空間を創出している。見学動線は1階から始まり、最初に目に入るのは「ライフ劇場」である。その中で最も注目を集めているのは、巨大な円柱型プロジェクションと560本のインタラクティブな花の装置を組み合わせたものである。このインタラクティブな花の技術は工業技術研究院が開発し、世界初の「人方向揺動」特許メカニズムを備えており、機械動力のスタートアップ企業である穀米機工が設計・製作を担当している。各花はディスプレイ機構となっており、ASUSが提供する560台のChromebookと連動して作動し、壮観なデジタルフラワーフィールドの景観を生み出している。

20250410-「生命劇場」最吸睛的是結合巨型圓柱投影與560株互動花株的裝置。(黃信維攝)
ライフ劇場で最も注目を集めているのは、巨大な円柱型プロジェクションと560本のインタラクティブな花の装置を組み合わせたもの。(黄信維撮影)

ライフ劇場は台湾独特の生態環境の紹介を核心とし、この土地における多様な種の共存の生命力を展示し、これを通じて人類社会が持つべき包容力と共生の精神を比喩している。ネイチャー劇場は台湾の美しい山水を展示することで、人々と自然が調和して共存する生活の様相を表現し、見学者に将来台湾を訪れ、その自然の美しさを体感するよう招いている。フューチャー劇場は展示館2階に位置し、科学技術と産業のグローバルな協力による素晴らしい生活の創造を主軸としている。邱揮立氏は特に、半導体産業チェーンは台湾の重要な資産であるだけでなく、グローバルな協力ネットワークでもあり、世界各地が共同で努力してこそ、安定して繁栄する未来社会を構築できると述べている。 (関連記事: 2024年台北牛肉麺おすすめ12店舗! ミシュラン掲載店から老舗まで完全ガイド 関連記事をもっと読む

邱揮立氏は、台湾が世界で最も種の密度が高く、最も多様性に富んだ地域の一つであると述べている。ライフ劇場で展示されている内容には、台湾固有種のサクラマスやアゲハチョウなどが含まれており、いずれも台湾の生態系の独自性を示している。その中でも「台湾杉」は氷河期から残された貴重な植物であり、そのため劇場ではルカイ族が「月に衝突した木」と呼ぶイメージを特別に表現し、その歴史と文化の深さを象徴している。多くの人は知らないかもしれないが、台湾は単位面積当たり世界で最も多様な動植物種を有しており、その鍵は地理的・地形的条件にある。

20250410-自然劇場則透過展現台灣的好山好水,呈現人們與自然和諧共處的生活樣貌,並邀請參觀者未來親自走訪台灣,感受其自然之美。。(黃信維攝)
ネイチャー劇場は台湾の美しい山水を展示することで、人々と自然が調和して共存する生活の様相を表現している。(黄信維撮影)