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編集部

日本海自、戦後初の台湾海峡通過 緊迫する東アジア情勢と新たな安保姿勢

日本の海上自衛隊護衛艦「漣」が25日、台湾海峡を通過した。これは海上自衛隊創設以来初めての出来事であり、日本の安全保障政策に新たな一石を投じた形となった。


岸田首相の危機感が背景に ー 従来の慎重姿勢から転換

読売新聞の報道によると、日本政府はこれまで軍事的緊張を高めないよう、海自艦艇の台湾海峡通過に慎重な立場を取ってきた。しかし、岸田文雄首相が日本の安全保障環境に対してより深刻な危機感を抱くようになり、従来の姿勢では平和を守ることが困難だと判断したとされる。

政府関係者の話によれば、「漣」は25日午前、東シナ海側から台湾海峡の通過を開始。数十時間かけて南下し、同日夜に通過を完了した。同時期に、オーストラリアとニュージーランドの海軍艦艇も台湾海峡を通過している。


中国の軍事活動活発化に対する日本の姿勢変化

専門家は、この動きを日本政府が中国の軍事活動に対して毅然とした態度を示す決意の表れだと分析している。背景には、習近平国家主席が2027年までに台湾侵攻の準備を整えるよう命じたとされる情報がある。


中国軍の活動、日本周辺でも活発化

8月以降、日本周辺での中国軍の活動が顕著に増加している。8月26日には中国のY-9哨戒機が男女群島東側で日本の領空を侵犯。9月18日には中国海軍の空母「遼寧」を含む3隻の艦艇が、沖縄県与那国島と西表島間の日本の接続水域を航行した。


ロシアも挑発、日本の対応に注目

さらに、9月23日にはロシアの対潜哨戒機が北海道礼文島付近で3度日本の領空を侵犯。これに対し、航空自衛隊戰闘機が初めてフレア(熱焰弾)を発射して警告するという事態に発展した。


「政治の空白期」を狙った中露の動き?

一部の観測筋は、岸田首相が次期自民党総裁選への不出馬を表明した後の「政治の空白期」を、中国とロシアが利用して日本の反応を試しているのではないかと指摘している。


次期首相、対中政策の新たな課題に直面へ

日本の護衛艦による台湾海峡通過に対し、中国側の反応が予想される。27日に投票が行われる自民党新総裁、すなわち次期首相は、就任直後から対中政策における新たな課題に直面することになりそうだ。


編集:高畷祐子


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