台湾の第三勢力、岐路に立つ:柯文哲スキャンダルと時代力量の自己反省

民衆党の政治献金疑惑が燃え広がる一方、時代力量は「第二の党創設」を進めており、台湾政界の第三勢力が共に重大な課題に直面しています。写真は民衆党主席の柯文哲氏(前列左から1人目)と時代力量党主席の王婉瑜氏(前列左から2人目)が520(5月20日)就任式に出席した様子。(資料写真、陳昱凱撮影)

柯文哲スキャンダル:第三勢力の挑戦に暗雲

台湾民衆党主席の柯文哲氏が政治献金と京華城案のスキャンダルに巻き込まれています。日本の政治学者、小笠原欣幸氏は、これが柯氏による二大政党制打破の挑戦の終わりを意味する可能性があると指摘しています。


時代力量:自己反省と組織改革への決意

かつて第三勢力として注目を集めた時代力量の王婉諭党首は、党の失敗を率直に認め、詳細な自己分析レポートを発表しました。王氏は「過去の時代力量は外見は強そうに見えたが中身は空洞で、政治スターに依存し、風が吹けば倒れるような状態だった」と述べています。


新興政党の課題:制度設計と内部民主主義

時代力量は党の規則や制度を見直し、党内の多様性と民主主義を阻害した要因を分析しています。王氏は「責任と権限が一致せず、内部対立が絶えない状況を生み出した制度設計の問題」を指摘しました。


科学的アプローチによる党の再建

王婉諭党首は、過去の失敗を修正することが成功を保証するものではないが、それを避けることは確実に失敗につながると強調しています。「科学的な態度で問題を分析することで、真の問題点を見つけ、プログラムコードを修正するように対症療法を行うことができる」と述べました。

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編集/高畷祐子