東京都、東京国際文化芸術祭実行委員会、公益財団法人東京都歴史文化財団は、2026年10月10日から12月20日までの72日間にわたり、東京の臨海エリアを舞台とする国際美術展「TOKYO ATLAS(トウキョウ アトラス)」を開催する。
会場は台場、青海、天王洲の3エリアに広がり、一部の有料プログラムを除いて観覧無料となる。一般公開に先駆けて10月8日には記者発表会およびプレスプレビューツアーが実施され、アーティスティック・ディレクターを務める建畠哲氏と三木あき子氏によるコンセプト説明や各会場の先行公開、参加作家への個別取材の機会が設けられる。
本展の名称「ATLAS」は、世界を支えるギリシャ神話の神と地図帳を意味しており、美術館などの専用施設に作品を囲い込むのではなく、日常的な市民生活が営まれる都市空間の中にアートを挿入し、街の景観と一体化させる試みが展開される。
舞台となる臨海部は、江戸幕府が築いた史跡の歴史を持つ台場、国際海運や物流を担うコンテナ埠頭が広がる青海、倉庫街から文化・創造産業の発信地へと変貌を遂げた天王洲という、それぞれ異なる文脈と役割を担ってきた地域である。
草間彌生氏らの作品が台場・青海に登場
台場エリアでは、台場公園に草間彌生氏の「ナルシスの庭」や趙要(ジャオ・ヤオ)氏、石毛健太氏の作品が配置されるほか、お台場海浜公園の水上にはイケムラレイコ氏による高さ6メートルの巨大彫刻作品が設置される。
青海エリアのテレコムセンタービルでは、5層吹き抜けのアトリウム空間に草間彌生氏の巨大バルーン作品「ヤヨイちゃん」と、国内初公開となる「宇宙へ行って見た愛の花束」が世界で初めて同時に展示される。
また、青海南ふ頭公園ではアブラハム・ポワンシュヴァル氏が巨大ボトル内で生活するパフォーマンスや、東京藝術大学小沢剛研究室らによるヤギの飼育プロジェクト「ヤギの目」、竹岡雄二氏の展示が行われる。
通常は利用休止中の全長約197.5メートルの地下駐車場も特別会場として開放され、ケイティ・パターソン氏、イベェ・ヌル氏、潘逸舟氏、ムハンナド・ショノ氏、カウィター・ワッタナチャヤンクーン氏らの作品が展開される。
天王洲で新進作家を紹介する関連企画展
天王洲エリアでは、旧清掃作業所を再活用した交流拠点「アイルしながわ」で盛圭太氏や笹岡由梨子氏の作品が展示される。さらに、寺田倉庫が運営する「WHAT MUSEUM」を会場に、東京都が支援してきた新進気鋭の作家やキュレーターを紹介する関連企画展「座標(Coordinates)—東京都による支援作家たちの現在地」が同時開催される。
同展では、アーツカウンシル東京の海外派遣プログラム経験者が企画する1階展示に陳郁文氏、青柳菜摘氏+細井美裕氏、何梓羽氏、西村涼氏、佐藤浩一氏+梅沢英樹氏、山縣瑠衣氏が参加する。
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が構成する2階展示には、ちぇんしげ氏、播磨みどり氏、小林椋氏、黒田恭章氏、野村在氏、大原崇嘉氏、谷崎桃子氏、海野林太郎氏、臼井仁美氏が出展するほか、根本しゅん平氏のパフォーマンスや尾形凌氏の公開制作も行われる。
展覧会のヴィジュアル・アイデンティティ(VI)は、田中義久氏とcentre Inc.が手掛け、臨海エリアの年代別土地利用データを算出してグラフ化した動的なデザインが採用された。埋め立てによる土地の拡張と都市の変遷を視覚化し、来場者が新たな地図をたどりながら東京という都市を読み解き、その魅力や野生的なバイタリティを再発見する機会を提供する。
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編集:小田菜々香
















































