東京都と一般社団法人日本動画協会が共同で運営するアニメ展示拠点「アニメ東京ステーション」(東京都豊島区)は、シンポジウム「アニメアーカイブビジョン2026-2027『アニメアーカイブ最前線』」の第6弾となる「アニメ映像アーカイブ最前線―映画アーカイブの現在地から捉える、“アニメ”アーカイブの近未来」を、2026年10月14日に開催する。
同施設は日本アニメの魅力を世界に発信する拠点として、2026年9月6日時点で国内外から延べ32万5441人の来場者を迎えている。
アニメ映像の保存と活用、その近未来を考える
同施設が2024年度から継続してきた「アニメアーカイブビジョン」は、2026年度に「アニメアーカイブ最前線」を共通テーマとして全3回の実施を予定している。
第1弾から第5弾までの議論では、アーカイブが「文化と産業の未来を創る資産」かつ「アニメの未来を支えるインフラ」であるとの共通認識が形成され、長期的な基盤整備の重要性が示されてきた。これに続く2026年度初回となる第6弾では、保存技術や知財管理の専門家らを招き、映画アーカイブの知見を基盤としたアニメ映像の保存と活用の近未来を考察する。
近年、国立映画アーカイブでは保存技術や収蔵基準の体系化を進め、2025年のアニメーション室新設や2026年の特集上映「フィルムでみよう!東映アニメーション」の開催など、アニメ領域の取り組みを本格化させている。
また、一般社団法人映画演劇文化協会が主催する「午前十時の映画祭」では、史上初めてアニメーション作品「AKIRA」と「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を開幕上映に据え、歴代の作品動員記録を更新した。
これらを受け、シンポジウムではアーカイブ技術、権利処理、劇場連携、観客形成といった実務面を整理し、単独企業では対応が難しい複雑な権利関係の中で、映像を適切に保存・公開・活用するための循環メカニズムを探る。
国立映画アーカイブ館長らが登壇
当日は2部構成となっており、第1部では2026年4月に国立映画アーカイブ館長に就任した栩木章(とちぎあきら)氏が「映画アーカイブの現在地と“アニメ”のアーカイブ」と題したキーノートスピーチを行う。
第2部では「アニメ映像アーカイブ最前線」をテーマとするパネルディスカッションと質疑応答が実施される。パネリストにはスタジオジブリ作品などの宣伝や東京現像所社長を経て現職に就いた映画演劇文化協会代表理事の矢部勝氏が登壇し、デジタルアーカイブ学会理事で映像著作権の実務に精通する五常総合法律事務所パートナー弁護士の数藤雅彦氏がファシリテーターを務める。
司会進行はアニメ東京ステーションのアーカイブ担当であり、日本動画協会データベースアーカイブ委員長を務める植野淳子氏が担当する。
第7弾は11月25日に開催予定
イベントは10月14日午後6時から午後8時まで、アニメ東京ステーション特設会場14階(藤久ビル東五号館)で実施され、一般社団法人日本動画協会データベースアーカイブ委員会が協力する。
定員は約50名で事前申込制(抽選)となり、参加申込は専用フォームにて10月5日午後11時59分まで受け付ける。なお、シリーズ第7弾「アニメ制作現場のアーカイブ最前線」は、2026年11月25日の開催が予定されている。
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編集:小田菜々香













































