台湾の旅行テック企業フォントリップ(豊趣科技、新竹市、裘以嘉総経理)は、日本の旅行大手JTB(東京都港区、青海友代表取締役社長執行役員)および電子チケット流通を手がけるグッドフェローズJTB(東京都、北邨昌子代表取締役社長執行役員)の2社と、国境を越えた「クロスボーダー観光」の推進に向けた本格的な業務提携を開始した。
本提携では、旅行者が予約、決済から入場までをシームレスに利用できる環境の構築を目指し、国内外の旅行者が直感的に利用できる新たなデジタル観光インフラの確立と、観光DXの推進を図る。
JTBの観光ネットワークと台湾フォントリップの「FunPASS」を融合
近年、日本各地で観光DXが進む一方、旅行者にとっては各観光施設のウェブサイトで個別にチケットを購入しなければならず、交通や移動ルートの計画が煩雑化し、周遊効率や体験の質を損ねているという課題があった。
これに対し、全国の観光施設と強固なネットワークを持ち、電子チケット流通基盤を築いてきたJTBグループと、アジアの個人旅行(FIT)市場で高い集客力とノウハウを有するフォントリップの周遊パスブランド「FunPASS」の強みを融合する。
双方の資源を補完し合うことで、日本国内の観光客が各地の魅力に手軽に触れられる環境を整えるとともに、拡大する訪日外国人旅行者の地方への誘客を促進する。
3社が観光DXと持続可能な地域観光を推進
提携にあたり、フォントリップ総経理の裘以嘉氏は、日本観光産業を代表するJTBグループと対等なパートナーとして連携できることを光栄に思うとした上で、アジアで培ったデジタル基盤とJTBの地域ネットワークを組み合わせ、単なる商品開発にとどまらず、訪日自由旅行者のデジタル標準を確立したいと述べた。
また、JTB常務執行役員の三村堅太氏は、双方の専門性を結集して利便性向上と地域魅力の発信に取り組み、利用者のニーズや地域の課題を捉えながら、持続可能な観光地づくりに貢献する意向を示した。
グッドフェローズJTB代表取締役社長執行役員の北邨昌子氏も、施設や事業者が国内外の旅行者と接点を持てる環境を構築し、デジタル技術を通じて地域観光産業の持続的成長を支えていくとコメントしている。
東北周遊パス「TOHOKU FunPASS」を2026年10月1日から販売
3社連携の具体的な取り組みとして、東北エリアの広域周遊を促進するデジタル観光周遊パス「TOHOKU FunPASS」を、2026年10月1日午前10時から2027年3月31日午後11時59分まで販売する。
同パスは、スマートフォン上に表示されるQRコードのみで対象施設への入場が可能となるキャッシュレス仕様で、紙のチケットを必要としない。
また、観光施設だけでなく、「牛たん炭焼利久」をはじめとする地域飲食店や商業施設、交通機関などと連携した限定特典も付帯する。
利用期限は購入日から30日以内に利用を開始する必要があり、初回利用開始後は各プランの日数に応じて有効となる。
2日券と7日券の3プラン 価格は4500円から
プランは旅行需要に合わせて3種類を用意した。
主要スポットを効率的に巡る「東北プレミアム2日券」は5000円で、厳選スポット1カ所と人気施設3カ所が利用可能。
自由に旅程を組みたい旅行者向けの「東北おでかけ2日券」は4500円で、人気施設から最大5カ所を選択できる。
さらに、広域滞在型の「東北プレミアム7日券」は9800円で、厳選スポット2カ所と人気施設6カ所を利用できる設計となっている。
販売は、Webket、JTB公式およびコンビニ、ジョルダンクーポン、VELTRA、KKday、Klook、ライオントラベル(雄獅旅遊)などの主要OTAや提携チャネルを通じて順次行われる。
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編集:梅木奈実













































