公益財団法人フォーリン・プレスセンター(FPCJ)は1日夜、創立50周年を記念した「2026年国際ジャーナリスト会議」の終了後、東京都内でレセプションを開催した。
会場には国内外の登壇者や報道関係者が多数集まり、FPCJの兒玉和夫理事長、海外パネリストを代表してCNNブラジルのロリバウ・サンタナ氏、乾杯の発声を務めた読売新聞の五十嵐文論説副委員長が登壇した。
半日にわたったシンポジウムの成果を振り返るとともに、創立50周年を迎えたFPCJが果たす「架け橋」としての役割や、不確実性が高まる現代における報道機関同士の連携と連帯の重要性について、それぞれが思いを語った。

FPCJ創立50周年 兒玉理事長「外国メディアと日本の架け橋に」
主催者を代表してあいさつした兒玉理事長は、午後に行われた長時間のシンポジウムに参加した会場およびオンラインの聴衆に感謝の意を表明した。
さらに、ブラジル・サンパウロから来日したサンタナ氏をはじめ、インド・ニューデリーのカロル・バッタチャルジー氏、インドネシア・ジャカルタのデシ・アンワール氏、米ワシントンからのエドワード・ルース氏、東京支局のハビエル・ヘルナンデス氏ら海外パネリストと、日本側から登壇した秋田浩之氏、五十嵐文氏、池上彰氏ら計8人による議論の意義を高く評価した。
FPCJがちょうど50年前のこの日に発足した節目にも触れ、「これまで皆様のご支援があったからこそ活動を続けることができた。これを機に今後も引き続き努力し、外国メディアと日本の取材対象との有意義な架け橋として活動を続けていきたい」と決意を語った。

CNNブラジル・サンタナ氏「忘れられない経験に」
続いて海外パネリストを代表し、CNNブラジルの国際情勢アナリスト、ロリバウ・サンタナ氏が登壇した。
サンタナ氏は、シンポジウムでの議論について、非常に密度が高く、多様性に富んだ思慮深い内容だったと振り返った。
その上で、「こうした対話が可能になったのは、日本の皆様が非常にオープンで謙虚な姿勢を持ち、誠実に向き合ってくださったおかげだ。参加者、特にパネリストたちにとって本日の経験は決して忘れられないものになるだろう」と述べ、主催者や参加者に深い謝意を示した。

読売・五十嵐氏「困難な時代には連携と連帯が必要」
乾杯の発声を務めた読売新聞論説副委員長の五十嵐文氏は、手元に英語の原稿しかなく、日本語でのあいさつに切り替えたエピソードを交えながら、遠方から集まったパネリストやFPCJ関係者をたたえた。
五十嵐氏は、不確実性が増す時代に世界各地の最前線で奮闘するジャーナリストたちの姿に勇気づけられたと述べ、「報道機関は本来競争相手であるが、今のような困難な時代においては時に連携と連帯が必要だ」と強調した。
かつて米中首脳会談を前にCNNなど米メディアの記者証が剥奪された際、保守系メディアのFOXを含む報道各社が連帯し、撮影をボイコットした事例にも言及した。
さらに、自身が執筆に関わった翌日掲載予定の社説で、トマス・ジェファソンの「新聞なき政府か、政府なき新聞のいずれかを選ぶとすれば、迷わず後者を選ぶ」という言葉を引用したことを明かし、「トランプ大統領にもう一度読んでほしい言葉だ」と述べた。
最後に、「We are not alone(私たちは一人ではない)と実感できた。必要な時に連帯し、みんなで生き延びていこう」と呼びかけ、乾杯の音頭を取った。
国際ジャーナリスト会議後に交流 AI時代の報道の未来も意見交換
今回のレセプションは、同日午後に開かれた国際ジャーナリスト会議「激変する世界とジャーナリズム ― グローバルサウスと日本:国際秩序の再構築をどう捉え報じるか」の終了後、登壇者と関係者の交流を深めることを目的に、東京都内の会場で立食形式で開催された。
会場には日本、米国、欧州およびグローバルサウスを代表する有力ジャーナリストらが一堂に会し、激変する国際秩序やAI時代におけるジャーナリズムの未来をめぐって、国境を越えた交流と意見交換が行われた。
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編集:梅木奈実

















































