台湾でも絶大な人気を誇るグローバルボーイズグループのJO1が29日、東京都千代田区の日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を開き、「JO1全米デビュー出発式」を執り行った。
10月に全米デビューとなるオリジナルEP『ANIMAL』をリリースし、ロサンゼルス、ニューヨークなど北米主要5都市を巡る初の単独ツアーへ出発することを正式発表した。
2020年のデビュー直後にコロナ禍の試練に直面しながらも、日韓のエンターテインメントの強みを融合させた独自のスタイル「JO1-POP」を武器に、世界の中心である北米音楽シーンへと本格進出を果たす強い決意を表明した。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影)
JO1、全米デビューへ出発 グラミー制作者との制作秘話を披露 質疑応答では、『風傳媒』の記者による質問に対し、メンバーの木全翔也がグラミー賞受賞プロデューサーのDem Jointz氏との共同制作の舞台裏を詳しく明かした。
木全は以前から自身が同氏の熱狂的なファンであり、スタッフに思いを伝えたことがきっかけでFaceTimeによるビデオ通話が実現したエピソードを紹介した。「今度一緒に作業しよう」という画面越しの会話から実際にプロジェクトが始動し、メンバー数名がアメリカ現地のソングキャンプに参加してEP『ANIMAL』に収録される複数曲を制作した。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影) 木全は、作業中のDem Jointz氏が常にエネルギッシュで極めて高いテンションを維持していたと振り返った。お酒を嗜みながら楽曲を仕上げていくという日本国内では目にしたことのない開放的な制作光景に大きな衝撃と刺激を受けたという。
こうした数々の新しい体験を通じて多くを学び、今後のグローバル展開に向けて大きな自信にもつながったと充実感をにじませた。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影)
「JO1-POP」で世界へ K-POPとは異なる個性を発信 続いて、K-POPが北米市場で圧倒的な存在感を放つ中、いかにして差別化を図り独自のアイデンティティを打ち出していくかという『風傳媒』 の問いに対し、リーダーの與那城奨がグループとしての考えを語った。
與那城は、自分たちが日本人であることを基盤とし、この7年間、J-POPとK-POPの双方の優れたエッセンスを取り入れながら「自分たちらしさとは何か」を絶え間なく模索してきた歩みを振り返った。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影) K-POPが世界に道を切り拓いてきた功績をリスペクトしつつも、JO1が提示する音楽とパフォーマンスが既存のK-POPとは一線を画す独自のものであると世界に示すことこそが今後の挑戦であり、今回の北米ツアーはその真価を証明する第一歩になると力を込めた。
アジアと北米で異なるファンの熱量 海外展開への手応え語る 個性豊かな9人が集まることで唯一無二の魅力が生まれているとし、先日のKCONのステージでも他グループとは決定的に異なる手応えを肌で感じたという。より大規模な世界の舞台でその存在意義を証明していきたいと熱意を露わにした。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影) さらに『風傳媒』 から、台湾をはじめとするアジアツアーで培った情熱的なファンベースの成功体験が今回の北米進出にどう作用するか、またアジアと北米の観客の反応の違いをどう分析しているかという質問が投げかけられた。
これに対し金城碧海は、日本のファンはシャイで謙虚にパフォーマンスを受け止める傾向がある一方、海外やアジアのファンは凄まじいパッションをもってステージ上の音楽と真っ向からぶつかり合ってくると分析した。
自身が初めて海外公演のステージに立った際、その強烈な熱気とエネルギーに圧倒されつつも、自身の肉体と音楽が完全に一体化するような深い感動を覚えたと回想した。現地の観客とともに一体感あふれるライブ空間を創出したいという思いを強く抱いたとし、その新たな冒険へのスタートラインがまさに今日この出発式であると力強く語った。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影)
9人の個性を武器に北米へ 『ANIMAL』で新たな挑戦 記者会見の冒頭、JO1の9人はグループの代名詞であるスローガン「Go to the Top」を全員で力強く唱和して登壇した。
司会を務めたニューヨーク・タイムズ紙編集員でFCCJ副会長のマーティン・ファクラー氏は、グループ名「JO1」の由来について、控室でメンバーから直接聞いた話として「Japan Only One」という意味とともに、「O」が人と人をつなぐ「和(輪)」を象徴していると紹介した。
さらに2020年のデビュー以来10作連続でシングルチャート首位を獲得している実績や、ファンの96%が女性で30歳以下が中心であること、2024年のアジアツアーや前年のワールドツアーを経て北米へと舞台を広げている歩みを解説した。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影)
北米チャートイン目指す JO1が世界への決意表明 続いて行われた個別挨拶では、9人それぞれの強烈な個性が炸裂した。川尻蓮は未知の挑戦となる北米進出へ情熱と自信を漲らせ、河野純喜はおなじみの掛け声「やる気、元気、純喜!」で会場を活気づけた。
リーダーの與那城奨は未知の領域へ全力を尽くすと誓い、白岩瑠姫は明日から世界へパフォーマンスを届ける旅路へファンを力強く誘った。金城碧海は「自宅で観葉植物を160鉢以上育てており、植物で日本の環境を良くする夢のためにここに来たと言っても過言ではない」とユーモアを交えて語り、川西拓実は「TK」のニックネームを世界へアピールした。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影) 司会進行からの代表質問において、グループの性格とユニークな強みを問われた豆原は、メンバー9人それぞれの容姿を見渡し「9人全員が異なる顔立ちと格好良さを持ち合わせている」とグループの多様性を強調した。
外見の魅力から入り、それぞれの深い内面を知ってもらえたら嬉しいと語った。また、北米の聴衆へ向けたアピールポイントについて與那城は「何よりも僕たちの音とパフォーマンス」と即答した。
Dem Jointz氏とタッグを組んで制作した全6曲入りのデビューEP『ANIMAL』は、全編英語詞の楽曲や日本語と英語を織り交ぜた楽曲など多彩なアプローチが詰まっており、シックでクールな新たなJO1スタイルとアイデンティティを体感できる最高傑作であると胸を張った。
JO1が日本外国特派員協会で全米デビュー出発式を開催し、グラミー制作者との秘話やK-POPと異なる「JO1-POP」の誇りを語り、北米チャートインを目指して世界へ名乗りを上げた。(写真/黃信維撮影) 一般記者からの質疑応答では、まず北米で待つファンやこれからファンになる人々へ向けた思いを問われ、白岩が応答した。白岩は海外でパフォーマンスを披露できる機会は決して多くないからこそ、今回のツアーを通じて一人でも多くの人々に直接ステージを届けたいと吐露した。
さらに、こうしたグローバルな挑戦ができる背景には、デビュー以来どんな時も近くで夢を支え続けてくれた日本のJAM(ファンの呼称)の存在があると言及し、国内外すべてのファンを心から楽しませ、幸せにしたいと温かい感謝を伝えた。
先達への憧れ超えて 「JO1-POP」を世界へ
少人数のグループと異なり9人という大所帯であることの強みと、海外進出時におけるメンバーそれぞれの認知や、チーム統合の課題について問われた與那城は、9人という人数の多さは海外展開において最初に見分けがつきにくい側面があることを率直に認めた。
しかし、それぞれが際立った性格やアイデンティティを持ち、個性を歌やダンスに昇華させてステージ上で爆発させることで、国内外のファンを惹きつけてきたと説明した。
7年目を迎える中で「自分たちの強みとは何か」を模索し続けた結果、J-POPでもK-POPでもない「JO1-POP」という唯一無二の旗印にたどり着いたとし、未知の困難もメンバー特有の明るさとエネルギー、そして9人の強固な結束力で乗り越えていくと揺るぎない覚悟を示した。
海外記者からBTSをはじめとする先達への憧れや影響について問われると、木全は「めちゃくちゃ憧れで、夢を見てオーディションを受けて活動してきた」と率直な敬意を表しつつも、「全米デビューするにあたって、ただ背中を追うだけでは意味がない」と断言した。
川尻蓮もこれに同調し、7年間活動してきたからこそ、長年にわたりシーンの第一線で活躍し続ける大先輩や、新しいトレンドを創出する新世代アーティストの偉大さと難しさを痛感していると吐露した。すべてのアーティストに深い敬意を払いながらも「絶対に負けたくないという意地と情熱」をJO1の音楽として具現化し、独自のスタイルを世界に確立していきたいと強い気迫を見せた。
ここで佐藤景瑚が「ちなみに僕は常に身近なメンバーに影響を受けています。こいつら本当にかっこいいです。自分が一番かっこいいですけど」と茶目っ気たっぷりに割り込み、会場を大きな笑いに包んだ。
また、川西拓実が過去に披露して話題を呼んだフリースタイルラップの動画について記者から質問が及ぶと、川西は「本当に多くの方に見ていただき、様々な反響をいただけたことは素晴らしい機会だった」と振り返り、インターネット上に無数の選択肢が溢れる現代において、自身のラップを選んで視聴してくれたファンやリスナーへ向けて心からの感謝を伝えた。
北米チャート入りへ決意 鏡開きで門出祝う 会見の締めくくりとして、白岩がグループを代表してメッセージを発信した。
日頃からグループを愛し寄り添ってくれるファンに対し、歌やステージを通じて生きる活力や希望を届け合える関係性に誇りを持っていると語った。
今回の北米挑戦では現地の主要音楽チャートへのランクインを掲げて全力で駆け抜けることを誓い、「会見を開くと遠くへ行ってしまうような寂しさを感じるかもしれないが、必ず健康な姿ですぐに戻ってくる」とファンを気遣う誠実な言葉で結んだ。
その後、北米遠征の門出を祝し、日本の伝統儀式である「鏡開き」が執り行われ、メンバーは威勢のよい「よいしょ!」の掛け声とともに木槌を樽へ打ち下ろした。FCCJ側からメンバー全員へ1年間の名誉会員証が贈呈され、フォトセッションを経て出発式は盛況のうちに幕を閉じた。
台湾公演も即完売 アジアで築いた支持基盤を世界へ サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生したJO1は、2020年3月のデビュー以来、リリースした全シングルがオリコン週間シングルランキングおよびBillboard JAPANチャートで首位を獲得し、NHK紅白歌合戦にも連続出場を果たすなど、名実ともに日本のトップボーイズグループとして君臨している。
その圧倒的な影響力は台湾でも絶大であり、2023年11月11日に新北市新荘のZepp New Taipeiで開催された初のアジアツアー台北公演「2023 JO1 1ST ASIAN TOUR 'BEYOND THE DARK' LIMITED EDITION」では、チケットが発売と同時に即座にソールドアウトを記録した。
一糸乱れぬシンクロダンスと高い歌唱力は現地のJAMを熱狂の渦に巻き込み、台湾におけるJ-POPグループとして圧倒的な動員力と強固な支持基盤を証明している。