首都圏を中心に総合酒類卸や業務用販売を展開する榎本酒類(本社・東京都大田区、榎本一二社長)は1日、日本酒を温かい出汁で割って楽しむ「出汁割り」を新たな飲酒文化として広げる「出汁割りプロジェクト」を始動した。
東京と大阪を拠点とする業務用酒販店5社と連携し、菊正宗酒造と共同開発した推奨PB商品「菊佳盃(きっかはい)」を投入する。2026年11月下旬から首都圏および関西地区で展開を開始し、初年度1000店舗への導入を目指す。
公式アンバサダーには、酒場案内人の塩見なゆ氏が就任した。
日本酒市場の縮小続く 新たな入口として「出汁割り」に着目
国税庁の統計によると、国内の日本酒市場は長期的な縮小傾向が続いており、課税数量はピーク時の1973年と比較して約4分の1にまで落ち込んでいる。
若年層をはじめ、日本酒に馴染みが薄い層との接点を創出し、消費減退に歯止めをかける新たな入口として、日本の食文化を支える「出汁」に着目した。
和食のおでんや鰹・昆布出汁にとどまらず、中華料理の鶏ガラスープ、洋食のコンソメやブイヨン、ラーメン店の魚介スープなど、各飲食店が普段から料理に使用している出汁を活用することで、業態を超えた多様な飲用シーンを提案する。
東京・大阪の業務用酒販店6社が参画 導入から販促まで支援
プロジェクトには榎本酒類に加え、小倉(東京都港区)、幸田(大阪市中央区)、東酒類(東京都千代田区)、オリカサ(東京都台東区)、塩田屋(東京都渋谷区)の計6社が参画する。
各社が持つ取引ネットワークを基盤に、単なる商品の供給にとどまらず、業態別POPや専用グラス、標準レシピ、接客手順の提供など、飲食店での導入から販促までを一貫して支援する体制を整えた。
出汁割り向けPB「菊佳盃」を菊正宗酒造と共同開発
飲食店への普及に向けて開発された「菊佳盃」は、国産米を100%使用した生酛造りの本醸造酒で、アルコール分は14%以上15%未満、日本酒度は+5。
出汁で割った際にも味がぼやけず、料理と調和する酒質に仕上げられている。
容量は1.8リットルで、11月下旬より販売を開始する予定となっている。
塩見なゆ氏がアンバサダー就任 SNSなどで魅力発信へ
アンバサダーに就任した塩見なゆ氏は、「江戸の酒文化が花開いた頃から、出汁と日本酒は互いの旨味を引き立て合う存在として選ばれてきた。出汁はその店の個性が詰まった味の土台であり、全国の美味しい出汁とお酒があるお店と出会い、それぞれの店が醸し出す一杯の魅力をお伝えできる日が楽しみ」とコメントを寄せた。
今後は、メディアやSNSを通じて出汁割りの楽しみ方や導入店舗の情報を発信し、認知拡大を図る。
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編集:梅木奈実


















































