住む株式会社は10月2日、東京・浅草、蔵前エリアに新たに開業する実証実験型アパートメントホテル「SUMU Asakusa South」のメディアプレビューと試泊会を開催した。
10月10日にオープンする同施設は、東京都台東区寿3丁目に位置する地上10階建て、全17室のホテル。「街の気配を感じながら、自分の時間を取り戻す、暮らすように泊まる拠点」をコンセプトに掲げている。

「SUMU Asakusa South」、新しい旅の形を検証するホテルに
内覧会の説明会に登壇した住む株式会社の新井恵介CCOは、1570年の歴史を持つホテル業界が、AIやテクノロジーの進化によって急速に変化していると指摘した。
「SUMU Asakusa South」のプロジェクトは2023年9月、建物のデベロッパーである大和ハウス工業とさまざまな構想を検証したことから始まった。
中長期滞在が増え、旅と暮らしの境界が薄れつつある中、新しい旅の形を実験するホテルとして位置づけられている。
今年2月にはリノベーション物件として0号店「SUMU 東上野」が開業した。1フロア1室、75平方メートルで最大6人まで宿泊できる施設で、「SUMU Asakusa South」は同施設で得た知見を生かした、新築物件としての1号店となる。

Airbnb Partnersなど異業種が参画 「SUMU 東上野」は稼働率94%
本事業は、Airbnb Partnersに参画する企業を中心とした業態横断型の共創プロジェクトとして展開されている。
ホテル運営はカソク株式会社、空間監修はADDReC株式会社、カルチャーコンテンツのキュレーションはカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(CCC)が担当している。
説明会では、「SUMU 東上野」の2月から9月までの運営データも公開された。
稼働率は94%に達し、平均滞在日数は、都内のビジネスホテルの平均とする約1.5泊を大きく上回る3.4泊を記録した。
平均宿泊人数は3.8人で、海外ゲストの割合は98.5%。国別では米国が約4分の1にあたる25%で最も多く、台湾、オーストラリア、インドネシア、シンガポールが続いた。
館内にはAIカメラを設置し、宿泊客の行動データを収集している。国やグループ属性による行動様式の違いや、オフラインでの実証実験を通じて得たフィードバックを、新たな商品開発やサービス向上に生かしていく方針だ。

「カルチャーラグジュアリー」を提案 地域活性化と防災をKPIに
同ホテルでは、「カルチャーラグジュアリー」という新たな価値観を提案し、地域とのつながりを重視した多様な取り組みを展開している。 (関連記事: 大阪・心斎橋の古刹「三津寺」、築200年の本堂と高層ホテルが融合し新たな都市型文化財保存のモデルへ | 関連記事をもっと読む )
国土交通省が推進する「社会的インパクト不動産」としての価値を重視し、地域活性化と防災の2つを軸にKPIを設定。有事の際には備蓄水や防災セットを地域住民に提供するなど、ホテルが地域の防災拠点としての役割も担う。














































