東京都は13日、若手ファッションデザイナーの育成を目的としたコンクールの応募者や審査通過者を対象に、次世代育成プログラムを2026年度から「アカデミー」と位置付け、本格的に開講したと発表した。
パリコレクションで活躍するデザイナーらによるデザインやブランドのSNS運用に関する指導をはじめ、商品化などのビジネス体験や若手デザイナー同士の交流まで幅広く支援し、世界で活躍できる人材の輩出を目指す。
東京都のファッションコンテスト「NFDT」「SFDA」が対象 年間約15回の育成プログラム
対象となるのは、都内在住または在学の学生を対象とした「Next Fashion Designer of Tokyo 2027(NFDT)」と、都内在住・在学・在勤の学生やアマチュアデザイナーを対象に、着物生地などを活用した作品を募る「Sustainable Fashion Design Award 2027(SFDA)」の2つのコンクール。
東京都はこれまでも、才能の発掘にとどまらず、応募者や審査通過者に対する各種支援を実施してきた。2026年度からは、これらの育成プログラムを「アカデミー」と総称し、年間を通じて15回程度実施する。
応募者から受賞者まで4段階で支援 商品化やブランド立ち上げも
育成プログラムは、「アルムナイ」「ワークショップ」「ビジネス体験」「ブランディング支援」の4本柱で構成される。
「アルムナイ」は、過去の応募者を含む全応募者を対象としたコミュニティで、情報交換や産地・工場見学などを通じて交流を深める。
一次審査通過者には、プロのデザイナーらから助言を受けられるワークショップを実施する。二次審査通過者には、MD(マーチャンダイザー)らと協働し、商品化やプロモーションについて学ぶビジネス体験の機会を提供する。
さらに、受賞者に対しては、自身のブランドの立ち上げやパリでの作品発表を後押しするブランディング支援を行う。
今年度は新たに、世界的なドレスデザイナーとして知られる小泉智貴氏(TOMO KOIZUMI)による特別講義も加わった。
TOMO KOIZUMIやANREALAGEの森永邦彦氏らが講義 インクルーシブデザインも支援
9月25日には、障害のある人の着用を想定した作品を募集するNFDT「インクルーシブデザイン部門」の一次審査通過者を対象に、新宿でワークショップを開催した。
学生デザイナーが障害当事者や支援団体の代表者と直接意見を交わし、デザインへの理解を深めた。
また、10月中には、テキスタイルデザイナーの須藤玲子氏、東京藝術大学教授の西尾美也氏、ファッションブランド「ANREALAGE(アンリアレイジ)」の森永邦彦氏、小泉智貴氏らによる講義が相次いで予定されている。
受賞者約40人が自身のブランドを設立 東京を世界的ファッション拠点へ
東京都は、東京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンと並ぶ世界的なファッションの拠点にすることを目指し、2022年にNFDTとSFDAの両コンクールを創設した。
これまでに育成支援を受けた受賞者のうち、すでに約40人が自身のブランドを設立。国内外の著名アーティストのステージ衣装やミュージックビデオに作品が採用されるなど、着実な成果を上げている。
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編集:梅木奈実













































