台湾で「七年級生」「八年級生」と呼ばれる、おおむね1981~2000年生まれの世代にとって、青春時代の思い出に欠かせないのが、街じゅうで話題になった名作日本ドラマと、部屋の壁に貼った男性スターのポスターだ。
放課後に急いで帰宅して見た純愛ドラマから、アジア各地で真似されたヘアスタイルやファッションまで、一世を風靡した彼らは当時の流行文化を形づくり、多くの人の少年少女時代に寄り添ってきた。
あれから20年以上。当時のスターたちの中には、年齢を重ねて新たな魅力を見せる人もいれば、大胆なイメージチェンジを遂げた人もいる。今なお芸能界の第一線で存在感を放つスターも少なくない。
台湾の「七・八年級世代」が追った日本人男性スターTOP10 台湾の人々にとって、今も色あせない青春の象徴となっている日本人男性スターは誰なのか。
台湾の「ネット温度計DailyView」は、ソーシャルリスニングツール「KEYPOビッグデータキーワードエンジン 」を使い、過去1年間(2025年8月10日~2026年8月9日)のネット上の言及数をもとに、「七・八年級生が追いかけた日本人男性スターTOP10」を調査した。
その結果、1位は木村拓哉、2位は山下智久、3位は亀梨和也となった。あの頃夢中になった名作とともに、スターたちの近況を振り返る。
第10位:柏原崇 言及数5,153件 「20世紀最後の美少年」と呼ばれた柏原崇。(画像/柏原崇のWeiboより) 80・90年代生まれを中心とする台湾の世代にとって、「初恋の人」の代表格の一人といえば、「20世紀末最後の美少年」と呼ばれた柏原崇は外せない。
1995年の映画『Love Letter』で少年時代の藤井樹を演じ、白いカーテンのそばでうつむいて本を読む横顔は、今も作品を象徴する場面として知られる。翌1996年に主演したドラマ『イタズラなKiss』では、クールな天才・入江直樹を演じ、「漫画から抜け出してきたようなイケメン」として台湾でも人気を集めた。台湾で繰り返し再放送されて巻き起こった熱狂は、現地メディアに「崇崇危機」と呼ばれたほどだった。
長年、俳優としては表舞台から距離を置いてきたが、2026年4月には、長年パートナーとして歩んできた俳優の内田有紀との結婚を正式に発表。このニュースが、この1年の言及数を押し上げた。
ネット上では「柏原崇の27年来のファンとして、この2人には何も言えない」「最強の美男美女カップル、ついにゴールインおめでとう」「お似合いの2人」「ついに!本当にめでたい」と祝福の声が相次いだ。
第9位:櫻井翔 言及数5,950件 「嵐」のメンバーで、ニュースキャスターと俳優の二つの顔を持つ櫻井翔。(画像/ 公式サイトより) ドラマでも、『木更津キャッツアイ』の金髪の「バンビ」こと中込フトシ、『謎解きはディナーのあとで』で毒舌を放つ執事・影山、『家族ゲーム』の型破りな家庭教師・吉本荒野など、多彩な役柄でファンを魅了してきた。
2021年に結婚し、2023年には第1子が誕生。その後も第一線で活動を続けている。
この1年で台湾での言及数が大きく伸びた理由の一つが、2026年10月24、25日に台北アリーナ(台北小巨蛋)で開催される大型音楽イベント『MUSIC EXPO LIVE 2026 in TAIPEI』で、2日間にわたりMCを務めることが発表されたことだ。
櫻井が台湾で公のイベントに登場するのは、2019年に「嵐」のメンバーとして台北を訪れて以来、約7年ぶりとなる。
台湾のファンからは「翔くんがMCで台湾に来るなんて本当に驚いた」「友達から送られてきて、目もあごも外れそうになった」「MC目当てで合同ライブのチケットを取りたくなったのは初めて」「櫻井くんは日本テレビの報道番組でキャスターをしているから、イベントのMCも自然」「出演アーティストだけでも豪華なのに、MCを見て本当にびっくりした」といった声が寄せられた。
第8位:竹野内豊 言及数6,282件 Netflix『ガス人間』でイメージを覆す元ヤクザ役を演じた竹野内豊。(画像/ Netflix提供) 竹野内豊は1990年代から、大人の色気と端正なルックスで幅広い人気を集めてきた。
『ロングバケーション』では無精ひげを生やした奔放な葉山真二、『ビーチボーイズ』ではスーツ姿のエリート会社員・鈴木海都を演じ、反町隆史との共演は今も多くのファンの記憶に残る。その後、映画『冷静と情熱のあいだ』では一途で憂いを帯びた阿形順正を演じ、低く落ち着いた声でも人気を集めた。
私生活では極めて控えめで、SNSも開設していない。26年間所属した芸能事務所から独立した後には、「関係者が連絡を取りにくくなった」と一部で報じられ、週刊誌では制作関係者が懸賞金をかけて探しているとのうわさまで伝えられた。
55歳となった2026年には、大胆なイメージチェンジも話題になった。
Netflixシリーズ『ガス人間』で元ヤクザの男を演じ、眉を消し、額を強調した長髪姿で登場。Netflixも「一見して本人と判らぬほどの変貌ぶり」と紹介するほどで、その大きな変化がネット上で注目を集めた。
「まさか本当に竹野内豊だとは。この演技は本当にすごい。二枚目のイメージを完全に捨てている」「竹野内さんが出ているのは知っていたけど、どこにいるのか本当に分からなかった」「普段とあまりに違って、登場シーンですぐには気付かなかった。声で分かった」「何度も見直して、ようやく竹野内豊だと信じられた。私の推し、本当に攻めている」「それでもやっぱり格好いい」と驚きの声が相次いだ。
第7位:反町隆史 言及数6,570件 28年ぶりの連続ドラマ『GTO』で再びバイクにまたがった反町隆史。(画像/ X @GTO2026summer より) 1998年に主演した漫画原作のドラマ『GTO』では、型破りな教師・鬼塚英吉を演じ、自ら歌った主題歌「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」も大ヒットした。同作で共演した松嶋菜々子とは2001年に結婚し、2026年で結婚25年を迎えた。
52歳となった現在も俳優として活躍し、刑事ドラマ『オクラ~迷宮入り事件捜査~』などに出演している。
『GTO』をめぐっては、2024年のスペシャルドラマ『GTOリバイバル』で26年ぶりに鬼塚英吉を演じ、松嶋菜々子との夫婦共演も実現。さらに2026年7月には、1998年以来28年ぶりとなる完全新作の連続ドラマ『GTO』がスタートし、再び鬼塚を演じた。
こうした「GTO」復活が台湾でも大きな話題となり、ネット上では「28年待った。反町隆史は変わらず格好いい」「反町隆史こそ、私たちの世代にとっての『鉄槌教師』」「髪がすっかり白くなったね、鬼塚。時の流れは早いけど、また会えてうれしい」「28年たってもこんなに格好いい」「52歳の鬼塚も年には勝てない!動きのキレが落ちた」といった声が上がった。
第6位:二宮和也 言及数6,747件 二宮和也が主演した映画『8番出口』(左)と、本人がSNSで紹介した台湾土産の靴下(右)。(画像/ 『8番出口』公式サイト、X @nino_honmono より) 二宮和也は国民的グループ「嵐」のメンバーとして活躍する一方、俳優としても高い評価を得てきた。
23歳でクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』に出演し、海外にもその演技を知られるきっかけとなった。東野圭吾原作のドラマ『流星の絆』では、両親を殺された過去を背負う長男・有明功一を演じた。
2016年には映画『母と暮せば』で第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞している。
個人事務所を設立して独立した後も活躍を続け、世界的にヒットしたインディーゲームを実写化した映画『8番出口』では主演を務めた。閉鎖的な地下通路を舞台に、不安や焦燥感を表現する演技も注目され、映画は興行収入50億円を超えるヒットとなった。
さらに、メイクスタッフから贈られた台湾土産の靴下をSNSで紹介したところ、台南の老舗布店「錦源興」に注目が集まり、台湾でも話題となった。
ネット上では「即注文した」「二宮和也はもう靴下に困らないね。いろんな人が豪華な靴下をプレゼントしている」「にのの投稿でこのお店を知った。丁寧なものづくりをする台湾ブランドを知って応援するきっかけをくれてありがとう」「台湾のメーカーさん、二宮和也を広告に起用しない?売り上げが伸びそう」といった反響が寄せられた。
第5位:小栗旬 言及数7,862件 小栗旬と韓国の女優ハン・ヒョジュが共演したNetflix『匿名の恋人たち』。(画像/ Facebook「小栗旬 Taiwan Fan Club」より) 小栗旬は数多くの漫画原作作品に出演し、若手時代から高い人気を集めてきた。現在は俳優業に加え、所属事務所トライストーン・エンタテイメントの代表取締役社長も務める。
近年ではNetflixシリーズ『匿名の恋人たち』で、『リッチマン、プアウーマン』以来13年ぶりに王道ロマンティックコメディに出演。韓国の俳優ハン・ヒョジュとダブル主演を務め、不器用な大人同士の恋愛を描いた。
作品への好意的な反応も言及数を押し上げ、ネット上では「自然でかわいらしく、わざとらしさのない演技。長身にスーツ姿、格好良さは言葉にできない」「この作品が大好き。映像が美しく、主人公たちの性格もかわいくて2回見た」「互いが互いを救う設定はやっぱり大好き。小栗旬に本当にやられる」「小栗旬は自分の中では野性的なイメージだったけど、こういう恋愛ドラマも完全にこなせるとは」「『匿名の恋人たち』を見て、すっかり小栗旬に夢中になった」といった声が寄せられた。
第4位:福山雅治 言及数10,418件 NHK紅白歌合戦でB'zの稲葉浩志とともに「木星」を披露した福山雅治。(画像/ X @BROS_1991 より) 福山雅治は俳優、歌手の両分野で長年第一線を走り続けている。
ドラマ『ひとつ屋根の下』では温厚な次男・柏木雅也を演じ、2000年発売の「桜坂」は約230万枚を売り上げる大ヒットとなった。ドラマ『ガリレオ』で演じた変わり者の物理学者・湯川学も代表的な役の一つで、「実に面白い」といった決めぜりふや独特の仕草が広く知られている。
2015年に俳優の吹石一恵との結婚を発表した際には、ネット上で「会社を休む」といった書き込みが相次ぎ、「福山ショック」「ましゃロス」という言葉が広がった。結婚発表翌日には所属事務所アミューズの株価が大きく下落し、時価総額が前日から40億円以上減少したことも話題となった。
この1年で言及数が伸びた一つのきっかけは、第76回NHK紅白歌合戦でのパフォーマンスだった。
福山は17年連続18回目の出場を果たし、特別企画ではB'zの稲葉浩志と共演。「木星 feat. 稲葉浩志」をテレビで初披露した。白いスーツ姿も注目を集め、ネット上では「昨日の福山雅治、格好良すぎる」「紅白で一番格好良かった。真っ白なスーツはまるで白馬の王子様」「福山雅治、本当に格好いい」といった声が上がった。
第3位:亀梨和也 言及数11,552件 6月末に台湾・高雄流行音楽センターでファンミーティングを開いた亀梨和也。(画像/ Facebook「光尚娛樂-台灣」より) 亀梨和也は、台湾の80・90年代生まれの世代にとって、2000年代を代表する日本の男性アイドルの一人だ。
2005年、ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で桐谷修二を演じ、山下智久と期間限定ユニット「修二と彰」を結成。主題歌「青春アミーゴ」は150万枚を超える大ヒットとなり、振り付けもアジア各地で広く知られた。
同年には『ごくせん』第2シリーズで小田切竜を演じ、赤西仁との共演も大きな人気を集めた。その後主演した『たったひとつの恋』などでも、台湾の日本ドラマファンに強い印象を残した。
また、長年スポーツ番組に出演し、舞台『DREAM BOYS』では座長を務めるなど、幅広く活動してきた。
6月27日には高雄流行音楽センターで『KAZUYA KAMENASHI “TALK to ME” Fan Meeting ASIA TOUR 2026』の台湾公演を開催。台湾のファンと交流した直後の6月29日、元TBSアナウンサーで俳優の田中みな実との結婚と、田中の第1子妊娠を発表した。
「台湾でファンに会い、その直後に結婚を発表」というニュースがネット上でも大きな話題となり、「まさか高雄で『野ブタ。』の主題歌が聞けるなんて」「一瞬で2005年に戻った。夢がかなって感動」「20年たってもどうして見た目が変わらないの」「年を取るほど格好良くなるなんて」「おめでとう。美男美女の2人、子どもはきっとかわいい」「とっくに結婚していると思っていた」「台湾から帰ってすぐうれしい報告、おめでとう」と祝福の声が相次いだ。
第2位:山下智久 言及数19,842件 11月14日に台湾・高雄流行音楽センターで単独公演を開く山下智久。(画像/ Instagram @tomo.y9、Facebook「梵思娛樂」より) 山下智久は台湾の80・90年代生まれの世代にとって、2000年代の学園ドラマや恋愛ドラマを代表するスターの一人だ。
2005年の『野ブタ。をプロデュース』では、変わり者だが心優しい草野彰を演じ、亀梨和也との「修二と彰」で「青春アミーゴ」を歌い、大ヒットを記録。2007年には恋愛ドラマ『プロポーズ大作戦』に主演し、「ハレルヤチャンス!」のフレーズも人気を集めた。
さらに『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズでは、フライトドクターを目指す藍沢耕作を演じた。同作はドクターヘリや救命救急医療への認知を広げ、作品に影響を受けて医療の道を志したとの声も聞かれるなど、社会的な反響を呼んだ。
独立後は海外作品への出演も増え、Netflixシリーズ『今際の国のアリス』シーズン2やApple TV+の『神の雫/Drops of God』などで国際的に活動している。
2026年4月には高級ファッションブランド「DIOR」のイベント出席のため台北を訪れ、会場に多くのファンが集まった。ネット上では「山下智久は変わらず格好いい」「中学生のころ大好きだったのに、27年たってもどうしてこんなに格好いいの」「わざわざ立ち止まってファンと写真を撮ってくれた。本当に気さく」「格好良くてセクシーな服装なのに、表情には少年のようなはにかみが残っている」「こっそり指でハートを作るのがかわいすぎる」といった声が寄せられた。
さらに山下は11月14日、高雄流行音楽センターで15年ぶりとなる台湾での単独公演『TOMOHISA YAMASHITA TOUR 2026 DREAMING』を開催する。
午後7時公演は完売し、午後2時からの追加公演が決定。追加公演のチケットは8月29日午前11時(台湾時間、日本時間正午)からKKTIXなどで販売された。
第1位:木村拓哉 言及数64,870件 11月13・14日に台北流行音楽センターで単独公演を開く木村拓哉。(画像/ X @CandC_STAGE、Facebook「大鴻藝術 BIGART」より) 雑誌『anan』の「好きな男ランキング」では2008年まで15年連続1位を記録。主演した『ロングバケーション』『ラブジェネレーション』『ビューティフルライフ』『HERO』などは高視聴率を記録し、ヘアスタイルやファッションだけでなく、ドラマで演じた職業まで注目を集めるなど、日本だけでなく台湾を含むアジア各地に大きな影響を与えた。
2000年にはコンサートで歌手の工藤静香との結婚を発表し、大きなニュースとなった。結婚から25年以上が経った現在も俳優、歌手として第一線で活動し続け、家族にまつわる話題にもたびたび注目が集まっている。
現在53歳の木村は、6万4870件と2位以下を大きく引き離す言及数で1位となった。
直近で特に大きな話題となったのが、2026年11月13、14日に台北流行音楽センターで『TAKUYA KIMURA Live Tour 2026 Checkpoint』を開催すると発表したことだ。
今回のツアーは木村にとって初の個人海外ツアーで、台北で個人公演を行うのも初めて。11月13日の初日は木村の54歳の誕生日に当たり、台湾のファンの間で大きな反響を呼んだ。
ネット上では「木村家ファンの財布は大丈夫?幸せすぎる」「会場を台北アリーナか台北ドームに変えることは考えてくれないの」「台湾の人を優先して抽選してほしい。子どものころから待ち続けて中年になったんだから」「どうして台北ドームじゃないの。台湾での木村の人気を甘く見すぎ」「少なくとも抽選制……あとは登録して運次第」と、期待とチケット争奪への不安が入り交じった声が上がった。
調査方法 本調査のデータは、台湾の大数據股份有限公司が運営するソーシャルリスニングツール「KEYPOビッグデータキーワードエンジン」が提供した。分析期間は2025年8月10日から2026年8月9日まで。
「KEYPOビッグデータキーワードエンジン」は、人工知能(AI)を意味解析に活用し、毎月2000億以上の中国語データを処理するソーシャルリスニングのデータベースで、Facebook、YouTube、Threads、TikTok、Instagram、ニュースメディア、掲示板、ブログなどを対象としている。
本調査ではテーマに関連する文章を分析し、ネットユーザーによる関連トピックへの言及をもとに分析と順位付けを行った。
80・90年代生まれの台湾人が追いかけた日本人男性スターTOP10。(画像/ DailyView ネット温度計提供、中国語) なお、本調査は投票、世論調査、ネットアンケートなどによる人気投票ではない。順位はネット上の言及数の多さを示したものであり、ネットユーザーによる肯定的・否定的な評価の割合を示すものでもない。
本記事は「ネット温度計DailyView」の許諾を得て転載した記事を翻訳したもの(原文 タイトル:木村拓哉、山下智久誰是冠軍?七、八年級最愛的十大日本男神揭曉|每日調查)。