中国の「経済市長」黄奇帆氏が調査入り 薄熙来氏の元側近、重大な規律・法律違反の疑い 黄奇帆・元重慶市長。直近では広東省で開催されたフォーラムで講演し、香港の地位は代替不可能だと語っていた。(新華社)
中国共産党中央規律検査委員会(中央紀委 )と国家監察委員会(国家監委)は13日、中国共産党重慶市委員会の元副書記で、元重慶市長の黄奇帆氏が重大な規律・法律違反の疑いで調査を受けていると発表した。
現在74歳の黄氏は、1952年5月に浙江省諸曁市で生まれ、経営学修士号(MBA)を持つ。政界におけるキャリアの初期は上海市で活動し、同市党委員会副秘書長、同研究室主任、市経済委員会主任などを歴任し、上海の財政・経済および産業発展において重要な役割を果たした。2001年に重慶市副市長へ異動し、その後、薄熙来・ 重慶市党委員会書記(当時 )の右腕となった。翌年、重慶市党委員会常務委員兼副市長に昇格、2009年から重慶市代理市長を務め、2010年に重慶市長に正式就任した。
黄奇帆元重慶市長 の経歴。(中国共産党新聞網より転載)
重慶市のトップとして市政を担った期間、財政・経済分野に精通し、大規模な産業投資や金融改革の推進に長けていた黄氏は 、一部の中国メディアから「経済市長」と称された。同氏は薄氏や孫政才氏 など、市政のトップに当たる歴代の重慶市党委員会書記 の下で安定した政治的地位を維持し、常に注目を集める存在だった。黄氏は2016年末に重慶市長を退任した後は、第12期全国人民代表大会(全人代)財政経済委員会の副主任委員を務めた。
公職および政界の第一線から退いた後も、黄氏は頻繁に各種の経済フォーラムや学術イベントに出席し、中国の経済改革、サプライチェーンの再構築、不動産市場、さらには金融システムなどのテーマについて見解を発表していた。
中央紀委と 国家監委 による今回の発表では、黄氏が重大な規律・法律違反の疑いで規律審査を受けているとの事実が確認されたのみで、具体的な違法行為の詳細は明らかにされていない。しかし、上海や重慶といった重要な直轄市で長期にわたり財政・経済を管轄し、首長を務めてきた黄氏 の失脚は高い関心を集めている。
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