東京・有明コロシアムで11日に開催された「UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2026 with Kei Nishikori」の全日程終了後、現役引退を表明した錦織圭の単独記者会見が開かれた。
会見に先立ち、15年以上にわたり所属企業として錦織を支えてきたファーストリテイリング取締役グループ上席執行役員の柳井康治氏が登壇。2010年にパリの日本食レストランで柳井正会長兼社長と同席した際の初対面を振り返り、当時小食だった錦織に「世界で戦うならもっと食べなさい」と声をかけたエピソードを披露した。
柳井氏は、日本から世界へ挑戦する姿を体現し続け、コート外でも周囲を温かい気持ちにさせてくれた錦織に、深い感謝とねぎらいの言葉を述べた。

錦織圭「晴れ晴れとした気持ち」 引退後は食事にも小さな幸せ
続いて登壇した錦織は、引退発表から1週間がたち、フェデラー氏や国枝慎吾氏らと特別な一日を過ごしたことで、「引退の実感がより湧き、晴れ晴れとした気持ちで今を迎えている」とあいさつした。
真剣勝負の舞台から降りる寂しさと、未知のこれからに対するワクワクした感情が入り混じる現在の胸中を明かした。
質疑応答で今後のプランを問われると、「本当に計画は全くない」としながらも、引退2日目に外食でご飯をおかわりし、デザートを2つ注文したエピソードを紹介。24時間を競技に捧げてきた生活から解放され、これまでできなかったささやかな幸せを感じていると笑顔を見せた。

次世代の日本男子テニスへ「海外に出ることが一番手っ取り早い」
男子テニス界における次世代育成について問われた錦織は、欧米とアジアにおける環境格差を率直に指摘した。
主戦場である欧米へ渡って外国人選手と練習を重ね、タフなメンタルを養うことの重要性を強調し、「アジアにとどまって成長するのは非常に難しい。一番手っ取り早いのは海外に出ること。費用もかかり全員ができるわけではないが、自分が何か手助けできたらいい」と語った。
国内のジュニア選手に対しては、技術に長けた才能が多いからこそ、「若い頃は質も大事だが、本当にたくさん練習をしないと強くはなれない。自分に鞭打って最大限の努力を積み重ねることが不可欠」と、惜しみない努力を求めた。

20年以上の現役生活から解放「精神的にめちゃくちゃ解放された」
20年以上に及ぶ現役生活からの解放感について、錦織は「精神的にめちゃくちゃ解放された」と吐露した。
競技中は、わずかな身体の痛みも翌日の試合や再発へのストレスになっていたが、ジャパンオープンを終えた今は「痛みがあっても未来に試合がないから全然いいと思えるのがすごく楽」と語った。 (関連記事: 錦織圭、引退後初の合同会見 フェデラー氏が絶賛「存在しなかった天井を突き破った」 | 関連記事をもっと読む )
さらに、アンチ・ドーピング規律による制約を振り返り、「現役時代は風邪を引いても薬局で薬が買えず、必ず病院へ行かなければならなかった。ドラッグストアで何でも薬が買えるようになるなど、生活はすごく楽になる」と率直な実感を語った。














































