蒋万安・台北市長が松山空港移転を提唱 空軍基地も併設、台湾国防相は慎重姿勢
顧立雄国防部長は12日、松山空港の整備・移転には慎重な評価が必要との認識を示した。(顔麟宇撮影)
台湾の蒋万安・台北市長が先日、台北松山空港の移転構想を打ち出した。この構想は民間航空だけでなく、同空港に併設される松山空軍基地(空軍松山基地指揮部)の輸送能力に関わる問題でもあるため、顧立雄国防部長(国防相に相当)は12日、松山空港の整備や移転には慎重な評価が必要だと述べ、同空港の移転構想については連日、活発に議論がなされているが、多岐にわたる分野に関わるため、中央政府と地方自治体は多角的な視点から総合的に評価を行うべきだと指摘した。実際に慎重な評価作業が行われる場合、国防部(国防省)は評価プロセスに関与し、防衛力全体に影響が及ばないよう専門的な意見を提供するとの方針を示した。
顧氏は同日、立法院(国会)でメディアの取材に応じ、中国の人民解放軍(中国軍)が同日より開始した軍事演習について、関連する情報は十分に把握していると説明。初期段階の分析では、沿海地域での射撃訓練だとみられるが、国防部は「敵の脅威を最大限に見積もる」との原則に基づき、射撃や軍事訓練の状況を注視していくと強調。また、中国軍がインド太平洋地域で不安を煽る軍事演習を繰り返していることに対し、非難に値するとの認識を示した。
一方、米軍による日本の与那国島における地対艦ミサイル配備について、顧氏は、米軍の配備は現地の脅威状況に応じた必要な措置だと述べた。米軍の具体的な動向についてはコメントを控えるとし、国防部としては台湾の自主防衛能力と国家の安全を確保することが最優先課題だと語った。台湾海峡有事が発生した際、民主主義の理念を共有する国がどのように介入するかの質問については、慣例通りコメントを避けた。
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