米軍が採用している米Ghost Robotics製の四足歩行ロボット「Vision 60」について、台湾の鞍全盟無人系統が海外生産ライセンスを取得した。6月の国家中山科学研究院(中科院)(台湾国防部傘下の兵器研究開発機関)での公開、8月の「台湾ロボット・スマートオートメーション展」での展示に続き、11日にはインド太平洋戦略シンクタンクの「台日科技未来フォーラム」にも登場した。
台湾における軍用無人システムの活用が、空のドローンや海の無人艇から、陸上の「ロボット犬」にまで広がったことを示しており、無人技術の新たな姿を印象づけた。

食品大手・義美、盟立、新代などが合弁 無人機器市場に参入
11日に披露されたロボット犬の本体は、米Ghost Roboticsが開発した「Vision 60」のプラットフォームだ。米海兵隊、陸軍、空軍に採用され、世界での納入数は1000台を超える。
台湾の国防安全研究院の研究によると、ロボット犬の米軍での正式名称は「四脚型無人地上車両」(Quadrupedal-Unmanned Ground Vehicle、Q-UGV)で、メーカーにはGhost Roboticsのほか、ボストン・ダイナミクス(Boston Dynamics)やL3ハリスなどがある。
Ghost Roboticsの「Vision 60」の海外生産ライセンスを得た鞍全盟無人系統は、食品大手の義美グループが、自ら出資するロボット部品メーカーの盟立自動化(Mirle Automation)、金鞍機械、システムインテグレーターの新代科技(Syntec)とともに、2025年5月に共同で設立した会社だ。当初の社名は「鞍新盟機器人製造」で、その後、現在の名称に変更した。

活用のカギは「同じ機体に異なる任務用装備」
鞍全盟無人系統の呉栄燦副総経理(副社長)によると、ロボット犬を役立てるカギは任務用の搭載装備(ペイロード)にある。装備の組み合わせを変えることで、同じ機体で巡回点検、捜索救助、防護、探知など複数の任務をこなせるという。
ナビゲーションと稼働時間の面では、「Vision 60」はLiDAR(ライダー)を搭載でき、高度な障害物回避機能を備える。固定された障害物や動く障害物があっても、複雑な地形で自律的に巡回したり経路を計画したりできる。
GPSの電波が届かない環境でも、屋内や地下で正確に位置を特定できる。ワイヤレス充電台と組み合わせれば、ロボット犬が自ら戻って充電できるため、維持コストの低減につながるほか、長時間続く警備・監視任務にも向いている。
機械操作の面では、6自由度のロボットアームを備え、動きは柔軟で着脱も簡単だ。ドアを開けたり、弾薬をつかんだり、ファスナーを開けたりすることもできる。 (関連記事: 「日台は今こそ防衛産業協力を」 岩田清文・元陸上幕僚長、ドローン連携で世界市場開拓を提言 | 関連記事をもっと読む )
アームの把持力は11.3キロに達し、3.75キロの物をつかんで動かせる。爆発物処理や災害救助、危険な環境での作業に適しており、暴動鎮圧や不審物処理の際に人員のリスクを下げることができる。














































