トランプ氏「ロシア・ウクライナ、エネルギー停戦で合意」 ゼレンスキー氏「初耳」、ロシア軍は攻撃継続

2026-10-13 15:15
2026年9月、ニューヨークで開かれた国連総会に出席したウクライナのゼレンスキー大統領(左)は、トランプ米大統領と会談した。トランプ氏は10月11日、ロシアとウクライナの「エネルギー停戦」を発表したが、ゼレンスキー氏は事前に知らされていなかったと明らかにした。(AP通信)
2026年9月、ニューヨークで開かれた国連総会に出席したウクライナのゼレンスキー大統領(左)は、トランプ米大統領と会談した。トランプ氏は10月11日、ロシアとウクライナの「エネルギー停戦」を発表したが、ゼレンスキー氏は事前に知らされていなかったと明らかにした。(AP通信)

トランプ米大統領は11日、自身のSNS「Truth Social」で、ロシアとウクライナの「エネルギー停戦」が即時発効したと発表した。同氏は「双方がすでに合意した」とした上で、「違反してはならない」と警告したが、詳細は明らかにしていない。ロシア側から直ちに反応はなかった。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領(Volodymyr Zelenskyy)は、米ニュースサイト『アクシオス(Axios)』の取材に対し、この停戦について「私にとっては初耳だ」と述べた。ゼレンスキー氏は現地時間11日夜、トランプ氏の発表後もロシア軍によるウクライナのエネルギー施設への攻撃が続いており、同日夜には北東部ハルキウの発電所が攻撃を受けたと指摘した。

トランプ氏は投稿で「ただ今より、ロシアとウクライナ間の戦争においてエネルギー停戦を実施する。双方がすでに合意した。違反してはならない」と記した。AP通信は、トランプ氏の投稿には具体的な詳細は示されておらず、ロシア大統領府(クレムリン)から直ちに反応はなく、米ホワイトハウスからも説明はないと強調している。

キーウ「停戦に応じる用意」、ロシア軍の攻撃は続く

ゼレンスキー氏は『アクシオス』に対し、停戦は「私にとっては初耳だ。しかし、ロシアがエネルギー停戦に合意するならば、ウクライナも同意する」と述べた。さらに、「トランプ大統領とロシア大統領のウラジーミル・プーチン氏(Vladimir Putin)の間で話がまとまったのであれば、停戦がいつから始まるのか教えてほしい。我々にはその準備ができているし、受け入れる用意がある」と付け加えた。

米誌『タイム』の報道によると、ゼレンスキー氏はその後、Xで、ウクライナは停戦を支持しているとした上で、「ロシアも停戦を支持することが同様に重要だ」と発信した。ロイター通信は同氏の投稿を引用し、「今日一日中、ウクライナ上空はロシアの無人機『シャヘド(Shahed)』で覆われていた」「滑空爆弾による攻撃もあり、我々のエネルギーインフラも攻撃を受けた」「今夜、ハルキウの発電所が攻撃された」と報じた。

ゼレンスキー氏は同日、米ABCニュースの番組『ディス・ウィーク』のインタビューに応じ、ロシア側がウクライナのエネルギーシステムへの攻撃を停止する限り、ウクライナはロシアの製油所への攻撃を停止する用意があると述べた。同氏は「我々はトランプ大統領に対し、ウクライナのエネルギーインフラを攻撃しないよう、彼ら(ロシア)にシグナルを送るよう求めている」と語った。

AP通信によると、トランプ氏は9月14日(米国時間)にも同様の合意を発表したが、その際も詳細は示されておらず、結局、具体的な成果にはつながらなかった。『タイム』誌によれば、その後数日間、両国は互いのエネルギー施設への攻撃を継続していた。 (関連記事: 台湾は「まだ準備できていない」元米海軍少将が指摘 中国はウクライナ戦からドローン戦術を学習 | 関連記事をもっと読む )

3日間で相次いだトランプ氏の動き

今回の発表の2日前、トランプ氏はプーチン氏と電話会談したばかりだった。トランプ氏は日本時間10日未明に投稿し、ロシア側が「直ちに」米国および世界市場へ30万トン以上のディーゼル燃料を供給すると発表した。同時に米財務省は暫定的な一般許可を発行し、ロシア産ディーゼルの世界市場への供給を認めた。AP通信は、これは中間選挙を前に燃料価格対策としてトランプ氏がまとめた取引であり、ウクライナや欧州の当局者はこれに困惑していると報じている。

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