ロシアの邦人拘束、外務省が駐日大使に抗議 中国関係者の択捉島訪問にも申し入れ
外務省の中村和彦欧州局長はロシアの駐日大使を呼び出し、サハリン州での邦人拘束について速やかな情報提供を求めるとともに強く抗議した。中国関係者による択捉島訪問についても、北方領土は日本固有の領土だとして、ロシア側に適切な対応を求めた。(AP)
外務省の中村和彦欧州局長は14日、ロシアのニコライ・ノズドレフ駐日大使を外務省に呼び出し、ロシア連邦保安庁(FSB)が発表したサハリン州での日本人拘束と、中国黒竜江省の関係者らによる択捉島訪問について申し入れを行った。
FSBによる邦人拘束 日本政府への説明なく発表、外務省が抗議
FSBが13日に発表した日本人拘束について、中村局長は速やかな情報提供を求めるとともに、拘束された邦人に対し、人道的かつ一貫性のある公平・公正な処遇を行うよう強く求めた。
さらに、現時点で日本政府に何ら説明がないまま邦人を拘束し、ロシア側が一方的に発表したことに強く抗議した。その上で、拘束された邦人が日本政府と早期に連絡を取る機会を設けるよう要請した。
これに対し、ノズドレフ大使は、日本政府の立場を本国に伝達する旨を述べた。
中国黒竜江省関係者が択捉島訪問 「受け入れられない」と申し入れ
また、サハリン州政府が13日、中国黒竜江省政府の幹部や同省の企業関係者が択捉島を訪問したと発表したことについて、中村局長は、北方領土は歴史的にも国際法上も日本固有の領土であるとの立場を表明した。
その上で、北方領土をあたかもロシア領であるかのように扱った第三国の政府関係者や企業関係者による立ち入りや活動は受け入れられないとして、ロシア側に適切な対応を強く求めた。
これに対し、ノズドレフ大使はロシア側の立場を説明したが、中村局長は日本政府の立場に基づき、明確に反論した。
外務省「邦人保護と北方領土問題に全力」
外務省は、今後も在外邦人の保護に万全を期すとともに、北方領土問題に全力で取り組んでいく姿勢を示している。
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