台北市万華区の国家古蹟、龍山寺に隣接し、この地域の歴史的記憶と庶民の生活に寄り添ってきた「艋舺(モンガ)公園」が、台北市政府による2億台湾ドル(約9億5000万円)を超える資金投入と、長期にわたる「引き算の美学」を取り入れた景観の改修を経て、全く新しい開放的な姿で市民の元へ戻ってくる。
10月17日には「艋舺公園 OPEN UP」と題した開園式典が盛大に開催される予定で、11月7日までの4週連続で週末にレトロな歌謡ショー、台湾を代表する世界的コンテンポラリーダンスカンパニー「雲門舞集(クラウド・ゲイト)」による野外公演、多文化バザーなどが企画されている。
さらに、現地では「限定お守り」や周辺商店街、ナイトマーケット(夜市)で利用可能な消費券(商品券)も配布される。歴史的建造物と現代美学が融合した新たなランドマークを体感してほしいと、台湾全土から来園を呼びかけている。
「空間の開放」と「引き算の美学」がテーマ
かつての艋舺公園は、乱雑に設置されたフラワースタンドや柵、閉塞感のある屋根付きの回廊により、視界が遮られやすく、動線の死角が生じやすい構造だった。今回の改修工事では「開けた空間」と「引き算の美学」をテーマに、公園内に新たな景観を創出した。
屋根付き回廊を一新(採光の大幅向上)
かつて公園の周囲に設置された回廊の重厚な黄色い山形屋根を撤去し、シックで採光性の高い安全な合わせガラスを採用した。自然光を取り入れることで、休憩スペースがより明るく快適な空間へと生まれ変わった。
親水広場(「美人照鏡池」の再現)
老朽化した機械室を再活用し、かつて動線を分断していた窪んだ池を埋め戻して修復。鏡のような水面の穏やかな水景を作り出し、龍山寺に伝わる「美人照鏡池(美人が鏡を覗き込む池)」の意匠を巧みに表現した。日中は水面に映る龍山寺の美しい姿を撮影でき、夜間には決まった時間に音と光の噴水ショーが展開される。
最高の視点で龍山寺を(歴史的建造物と記念撮影)
視界を遮っていたフラワースタンドや柵を大胆に撤去し、平坦で開放的な広場を作り出した。公園に足を踏み入れると、死角のない最高の視点から龍山寺の反り屋根を遠望でき、歴史的建造物との記念撮影が可能となった。

雲門舞集が名作『十三声』を無料で披露
公園のリニューアルオープンに合わせ、台北市政府は10月17日から11月7日まで4週連続で、週末にさまざな芸術文化パフォーマンスやイベントを開催する。 (関連記事: 台湾・士林夜市、かつての賑わいはどこへ 空き店舗相次ぎ、韓国人YouTuberが現状を探る | 関連記事をもっと読む )
10月17日(土)開幕セレモニー・レトロ歌謡ショー:午後には「万華万象—共生と開花」と題したコンサートが開催される。タレントの澎澎、廖偉凡が司会を務め、孫情や黄西田といったベテラン歌手が歌を披露し、かつてのキャバレーショーの雰囲気を再現する。また、会場限定のスタンプラリーも実施され、条件をクリアすれば創業100年の老舗ハーブ店「老済安」とコラボレーションした「艋舺開運お守り」と交換できる。















































