イラン当局は25日、台湾の海運大手エバーグリーン(長栄海運)関連のシンガポール船籍コンテナ船「エバー・ラブリー(M/V Ever Lovely)」をドローンで攻撃し、米国も26日に対イラン措置に踏み切った。米国とイランの停戦合意が再び破綻に向かうのではないかとの懸念も広がっている。
ただ、全体として見れば、数カ月前に比べて国際原油価格は安定し、米イラン間の衝突も拡大していない。米国は再び外交政策に軸足を戻せる状況になりつつある。専門家からは、イラン情勢から教訓を得た第2期トランプ政権は今後、「大国外交」により重点を置き、中国とロシアがより深い戦略的同盟関係を築くことを阻止すべきだとの見方が出ている。
米国は多極化する世界秩序に適応すべきか
最近のイラン情勢や米中、米露関係をめぐり、米ワシントンのシンクタンク「ディフェンス・プライオリティーズ(Defense Priorities)」のアジア担当ディレクター、ライル・ゴールドスタイン(Lyle Goldstein)氏は今週、台湾メディア『風傳媒(ストームメディア)』のメール取材に応じた。
ゴールドスタイン氏は、「資源を浪費し、不必要で、逆効果であり、違憲でもある中東での戦争が、まもなく終結する場面を目にすることになるだろう」と述べた。そのうえで、今年高まった世界的な緊張を緩和するには、米国の「大国外交」に早急な進展が必要だと指摘した。
同氏は、ペルシャ湾での不安定な緊張激化を含む過去1年の混乱を振り返り、「平和と安定を求める流れが再び勢いを取り戻しつつあると言える。この機会を最大限に生かし、世界各地で続く多くの紛争や懸案について、外交的手段による解決をともに模索すべきだ」と訴えた。
ゴールドスタイン氏は近年、中露関係の実態を研究してきた。米国にとって、一体化した「ユーラシア覇権」の出現を避けることは、最も重要な国益の一つだという。そのため、「中国とロシアがより深い同盟関係を築くことを阻止することは、米国戦略の主要な目標であるべきだ」と指摘する。
一方で、現在の中露「準同盟」を促している最大の要因も米国にあると、同氏は分析する。背景には、米国が過度に対抗的な均衡政策を追求してきたことや、地政学的圧力を加え続けてきたことがあるという。
同氏は特に、ウクライナと台湾をめぐる問題を挙げ、「これがロシアと中国の協力を大きく促し、米国の不安を高め、戦争リスクを増大させている」と警鐘を鳴らす。だからこそ、米国の外交政策は新たな多極的世界秩序に適応する道を探る必要があるという。

中露は本当に「軍事同盟」なのか
国際社会では、中露関係が「盤石な戦略的同盟」と形容されることも少なくない。しかしゴールドスタイン氏によれば、現在の中露関係を最も的確に表す言葉は「準同盟(quasi-alliance)」だ。
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両国の間には、軍事的パートナーシップに見られるいくつかの特徴がある。ただ、米国とその同盟国の協力関係に比べれば、中露の協力は「全面的な同盟関係」にはほど遠い水準にとどまっているという。


















































